フリマアプリ「メルカリ」を展開するメルカリ。テレビCMやフリマイベントなどリアル展開も積極的に行う同社が、今度はサッカークラブのスポンサーになるのだという。メルカリは4月7日、鹿島アントラーズ・エフ・シー(鹿島アントラーズ)とクラブオフィシャルスポンサー契約を締結したことを明らかにした。4月8日開催のJ1リーグ第6節より、茨城県立カシマサッカースタジアムでのホームゲームで各種の施策を展開する。
具体的には、スタジアムの最寄り駅である鹿島サッカースタジアム駅からスタジアムまでの太陽光発電下の道を「メルカリロード」と命名。4月8日限定で、メルカリ×鹿島アントラーズのノベルティグッズを取り付けた全長16メートルのウォールを設置(ノベルティを取り外すと、メッセージが現れるという仕掛けだ)。
また試合後には、メルカリのアプリ上に鹿島アントラーズ選手のサイン入りグッズを出品していくという。また鹿島アントラーズ公式マスコットキャラクターの「しかお」とメルカリのコラボレーションステッカーを配布(テック企業とスポーツのマスコットキャラのコラボは初めて見るかも)するなどさまざまな取り組みを進める。試合後の出品に関しては、今後はLIVE配信とも組み合わせて展開する予定だ。またメルカリロードでのフリマイベントなども検討中だという。
鹿島アントラーズの2017年のスローガンは「Football Dream つなぐ」。説明には「デジタルという新たなプラットフォームで、サポーターと心をつなぐ」とあるように、デジタル、ITを使った施策を模索している。一方でメルカリはこれまで以上に広い層(やはり現状は女性ユーザーが多いそう)に訴求を強めたいという思いががあった。
「スポーツは国民全員が盛り上がれるようなコンテンツ。今のメルカリとはまた違うユーザー層もいる。より多面的に訴求をしていきたい。リアルとネットの境目は本当になくなってきているので、リアルでのコラボレーションをしていく。またメルカリは日本発グローバルを掲げている。同じく鹿島アントラーズも2016年のクラブワールドカップ ジャパンで準優勝。世界のトップを目指している。我々はスポーツに対してもっと貢献していきたい」——メルカリ取締役の小泉文明氏は今回の取り組みについてこう語る。
メルカリはこれまでにもスポーツ活動支援の取り組みを行っている。1月には車いすバスケットボール選手2人を社員として雇用する旨を発表している。