企業、初期対応者、軍事ユーザーがリアルタイムで正確にジオタグを付け、空中ビデオストリームを拡張するのを支援するスタートアップ、Edgybeesは米国時間2月17日、950万ドル(約10億円)のシリーズAラウンドを調達したと発表した。このニュースは、同社が550万ドル(約5億8000万円)のシードラウンドを発表してからほぼ2年後のことだ。今回の新規ラウンドは、スペーステック投資を専門とするSeraphim Capitalが主導した。新規投資家のRefinery Ventures、LG Technology Ventures、Kodem Growthのほか、既存投資家のOurCrowd、8VC、Verizon Ventures、そしてMotorola Solutions Venture Capitalも参加している。
「当社の使命は、人命救助活動中にポジティブな結果を確保することです」と、Edgybeesの共同設立者兼CEOのAdam Kaplan(アダム・カプラン)氏は述べている。「当社の新しいパートナーは、我々のミッションを推進し続けるための鍵となってくれるでしょう。彼らのユニークな業界の専門知識とともに、当社は世界的なフットプリントを拡大し、業界内のイノベーションを推進する態勢を整えています。我々は、防衛、公共安全、および必須インフラストラクチャ市場の重要な需要を満たすことで、次の成長段階に進むことを期待しています」。
同社のVisual Intelligence Platformを使用することで、ユーザーは例えばドローンが撮影した映像に含まれるアセットを簡単に登録して追跡することができる。ここでの標準的なユースケースは、救急隊員が現場のライブ画像に加えて、すべてのアセットや人員をリアルタイムで追跡できる機能により、進化する緊急事態を正確に把握できるようにすることだろう。しかし、Edgybeesは他にも、ゴルフゲームのトラッキングや可視化から保険や防衛まで、さまざまなユースケースを示している。
イスラエルからスタートして現在はサンディエゴに拠点を置くEdgybeesは、約1年前にArgusプラットフォームを立ち上げ、ユーザーが同サービスのジオレジストレーション(GR)エンジンに自分のドローンや他のライブ映像プラットフォームを持ち込むことを容易にした。
「Edgybeesは、空間コンピューティングにおける大きな問題を解決します。素早く動く空中やその他のビデオフィードを通して、自分が何を見ているのか、どうやったら本当にわかるのでしょうか?Edgybeesは現実世界とバーチャル世界を融合させ、初期対応者が人命を救い、産業用ドローンのユーザーがコストを節約し、防衛チームが任務を遂行するのに役立ちます」とOurCrowdのCEOであるJon Medved(ジョン・メドベド)氏は説明する。
同様に、Seraphimのマネージングパートナー兼CEOであるMark Boggett(マーク・ボゲット)氏は、Edgybeesを「Google Mapsとライブビデオを融合させたようなもの」と考えていると語った。「彼らのジオリファレンス機能は、宇宙やドローン、ボディカメラからのビデオストリームに新たなレベルの洞察力と使いやすさをもたらす画期的な技術です。Edgybeesは、公共の安全や防衛に革新をもたらすだけでなく、幅広い産業で活用できるという点で、非常に期待しています」と同氏は述べている。
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タグ:資金調達
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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Aya Nakazato)