京大発スタートアップ「バイオーム」が環境省「気候変動いきもの大調査(冬編)」に協力

京大発スタートアップ「バイオーム」が環境省「気候変動いきもの大調査(冬編)」に協力

環境省は11月26日、バイオーム提供のいきものコレクションアプリ「Biome」(バイオーム。Android版iOS版)を用いた「気候変動いきもの大調査(冬編)」を発表した。開始は2020年11月28日。同企画は、地球温暖化の影響で分布(住む場所)が変化している可能性がある生物をスマホアプリで記録していき、地球温暖化の影響を明らかにしていくとともに、地球温暖化対策アクションを呼びかけるというもの。また企画開始となる28日18:30~20:00から、キックオフライブを配信する

  • 主催:環境省
  • 提供:バイオーム
  • 実施期間:2020年11月28日~2021年1月31日(結果公表は3月末)
  • 予定実施エリア:全国
  • キックオフイベント:2020年11月28日18:30~20:00予定(詳細
  • 特設サイト:環境省COOL CHOICE 気候変動いきもの大調査

参加方法

  1. Biomeアプリ(Android版iOS版)をインストール
  2. ホーム画面で気候変動いきもの大調査のバナーをタップ
  3. 気候変動いきもの大調査に(アプリ内で)参加
  4. 対象のいきものを撮影してアプリに投稿
  5. クエストを達成してバッヂを獲得すると賞品に応募できる

「気候変動いきもの大調査」は、Biomeアプリ内で参加できるイベントとなっており、参加者は「クエスト」と呼ばれる様々な課題に挑戦できる。クエストは、全25個、「調査クエスト」と「啓発クエスト」の2カテゴリーに分かれている。

調査クエストは、気候変動の影響を受けている可能性のある生物種を見つけて課題のクリアを目指すクエスト。ユーザーが集めた生物のデータを過去のデータとあわせて解析し、地球温暖化の影響を調査する。

啓発クエストは、エコな生態を持つ「いきもの」を取り上げ、その生態や行動から我々人間がまねて地球温暖化対策を学ぶというコンセプトのクエスト。実際に対象のいきものを発見し、その賢い生き方を観察して、日々の暮らしに活かしてほしいとしている。

なお、いきもの探しをする際には、新型コロナウイルス感染症対策として、3密の回避、マスクの着用、うがい・手洗い、温かい服装の実践を呼びかけている。

京大発スタートアップ「バイオーム」が環境省「気候変動いきもの大調査(冬編)」に協力

Biomeは、日本国内のほぼ全種(約9万種)の動植物を収録したいきものコレクションアプリ。最新の生物名前判定AIに加えて、図鑑・地図・SNS・クエストなどいきものにまつわる様々な機能を採用している。誰でも無料で使用できることから、今後も、多種多様な生き物の情報収集・調査・研究への展開が期待されているという。

バイオームは、世界中の生物・環境をビッグデータ化し「生物多様性市場」を創り出すことを目指し、2017年に京都大学技術イノベーション事業化コース最優秀賞の受賞を経て、2017年5月に設立された京都大学発のスタートアップ企業。

生物多様性の価値を社会に浸透させることを目指して、スマホカメラでいきものを撮影して記録するBiomeの開発・運営を手がけている。同アプリは、2019年4月末の正式版リリース以来、現在までに22万人以上のユーザーが利用しているという。

またアプリ内で投稿されたデータは、生物多様性の基盤情報として活用しており、保護団体や研究機関などの要望に応じデータを提供している。

関連記事
京大発スタートアップ「バイオーム」が大阪府内の生物ビッグデータの構築・生物多様性の調査に協力

カテゴリー:EnviroTech
タグ:SDGs(用語)環境省バイオームBiome日本(国・地域)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。