仮想通貨取引所Bitfinexがオンラインショップ向け仮想通貨決済ゲートウェイをローンチ

仮想通貨取引所のBitfinexが、仮想通貨決済ゲートウェイBitfinex Payをローンチする。この新サービスにより、オンラインショップはさまざまな仮想通貨での支払いを受け付けることができる。特に、国境を越えた取引が容易になるはずだ。

暗号化された決済ゲートウェイはすでにいくつか存在する、Bitfinex PayはBitfinexの取引所とシームレスに連携するという利点がある。売り手はウィジェットを作ってEthereum(イーサリアム)やBitcoin(ビットコイン)での支払いを受け付ける。支払いは取引所のウォレットに入金される。

Bitfinexのウィジェットは「Buy Now with PayPal(PayPalで今すぐ購入)」ボタンのような動作をする。Bitfinex Payボタンをクリックすると、仮想通貨取引所のウェブサイトにリダイレクトされる。そして支払いが承認されると、元の加盟店のウェブサイトにリダイレクトされる。支払いの上限は仮想通貨で1000ドル(約10万8000円)に設定されている。

Bitfinex Payでの取引では、手数料は一切かからない。もちろん、暗号トークンの送信にはいくらかのネットワーク手数料がかかる。取引所で保有する仮想通貨を変換し、口座から現金を引き出したりしようとすると、売り手も手数料を支払うことになる。

Bitfinex PayではTether(テザー)での支払いも受け付ける。Tetherは安定していて、Tetherの1単位は1米ドルの価値があるとされており、時間とともに変動しない。

なお、ニューヨークの司法長官がTetherは常に銀行口座にある米ドルによって完全に裏づけられていないと結論づけ、この声明に異議を申し立てている。ある時点で、Bitfinexはパナマの銀行にある8億5000万ドル(約920億3000万円)にアクセスできなかった

結果、TetherとBitfinexは現在ニューヨーク州で禁止されている。そのため、ウェブサイトのチェックアウトプロセスの一部としてBitfinexを使用するには、Bitfinexを十分に信頼できるかどうかを判断する必要がある。

カテゴリー:フィンテック
タグ:Bitfinex仮想通貨

画像クレジット:Chesnot / Getty Images

原文へ

(文:Romain Dillet、翻訳:塚本直樹 / Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。