塔乗前に充電しよう! TSA、一部空港で使用不能デバイスの持込みを禁止


誰もが経験していることだ。あなたは空港のセキュリティーゲートに並んでいる。TSA(運輸保安局)の係員が、PETボトルやはさみ等、バッグから出し忘れた物に怒りの目を向ける。手放さない限り、あなたは飛ぶことができない。

もし、飛べない理由がバッテリー切れのiPhoneだったら?

今日(米国時間7/6)午後、TSAから発表があり、「海外の特定空港」(具体名は非公開)から米国へ向かうフライトの乗客は「機内に持ち込む電子機器すべてが電源投入可能」であることを証明する必要がある。無電源イコール無飛行 ― その死んだデバイスを持っている限り。

TSAの発表全文は以下の通り:

先週、国土安全保障長官、Jeh JonsonよりTSAに対して、米国行き直行便が発着する海外の一部空港において、セキュリティー基準を強化するよう指示があった。

旅行者ならご存じの通り、あらゆる電子機器はセキュリティー担当者によって改められる。検査にあたり、携帯電話を含む一部機器の所有者には、電源の投入を依頼する場合がある。電源の入らない機器は機内持ち込みが許されない。該当旅行者は、追加の検査を受ける場合がある。

TSAは、旅行者にとって最高水準の安全な飛行を、利便性を保ちつつ保証するために、今後もセキュリティー基準を改訂していく。

TSAは意図的に詳細を明らかにしていないが、NBCニュースは、新しいルールは、TSAが「携帯電話、タブレット、その他電子機器」による爆発物の隠蔽を警戒する原因となった、ある特定の脅威に対応するものであると推測している。

残された疑問:TSAは、人気の端末をテストするための充電器を用意するのか? どの状態を〈死んでいる〉と言うのか。〈バッテリー残量が少なすぎて起動できない〉アイコンの点滅はどう解釈されるのか?

家に充電器を忘れることが〈益々〉厄介な問題になってきた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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