多様なYouTubeビジネスのためのビデオプロダクションとしてビッグになったMaker Studios

YouTube上の初期のマルチチャネルネットワークの一つであるMaker Studiosは、タレント優先の方針により、ビッグビジネスを築いた。4年前に当時のYouTubeヘビーユーザたちが作った同社は、クリエイターたちが互いに強力して、魅力的で訴求力の強いビデオを作るためのツールを提供している。

まずファウンダたちがコミュニティを作り、お互いのスキルを生かしながら良質なコンテンツを作っていける環境を整備していった。このコラボレーションがビッグビジネスに育ち、このネットワークに属する非常に多様なクリエイターの集団は今でも成長を続けている。YouTube上には垂直指向のマルチチャネルネットワークが多い中で、Makerはゲーム、お笑い、音楽、女性のライフスタイルなど、何でもやる。

“この会社の根っこはあくまでもタレントだ”、とCOOのCourtney Holtは言う。“まずタレントありき、の会社だったけど、今でもそうね。うちの目標は、タレントとの協力関係を深めて、彼らが必要とするサービスを提供すること”。

というわけで同社が作ったプロダクションスペースはスケーラビリティを重視している。クリエイターたちが迅速短時間で、セットアップ、撮影、高品質ビデオの編集を、やり終えることだ。一定時間で作れるビデオの本数が多いだけでなく、その平均的なクォリティも高い。

その秘訣は、リーン&アジャイル(lean and agile)だ。セットは、組み立ても解体も数時間ででき、複数のプロダクションが並行して数日で撮影を終える。セットの部品は分類整理されているので、再利用も容易で早い。もちろん、メークアップや衣装やポストプロダクション環境も完備している。

上のビデオを見ると、Makerのこれまでの進化の様子と、クリエイターたちとの協力ぶりが分かる。

なお、本誌はこのところ、ロサンゼルス地域のYouTubeビジネス/YouTubeネットワークを連載的に取り上げている。これまでの記事は、以下のようなものだ:
〔※は訳あり。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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