カンボジアには今、およそ500の孤児院があり、その数は最近の10年間で倍増した。この国では多くの人が、子どもを孤児院へ送れば国の費用で教育が受けられ、良い生活ができる、と信じている。しかし2011年のUNICEFの調査によると、子どもたちの多くが良い生活や教育を得られず、ひたすら搾取されている。
16歳の、賢いけどはにかみ屋の少女Ming Hornは、幼稚園のころからプログラミングを学んできた。Mingは赤ちゃんのとき養子として中国から合衆国に渡り、その里親家庭にはカンボジアからやはり養子で来た弟がいた。彼女がカンボジアの孤児たちの苛酷な経済状態や、一家の一か月の生活費が平均約80ドルという貧困を知ったとき、自分にもなにかができるはずだ、と考えた。“孤児たちがスキルを持ち、Webサイトを作れれば、200ドルぐらい楽に稼げるはず。そうなれば、今とは大きな違いだ”。
Mingは、Girls Who CodeのイベントでSheryl Sandbergに会ったとき、そのアイデアがひらめき、孤児たちのために自分もlean inしようと決意した。Mingは、カンボジアでここ数年スマートフォンの普及が急速に進んでいることと、クメール人のためにクメール人が作ったWebサイトが、まだほとんどないことを知った。
プログラミングは、子どもたちに希望を与えることができる、とMingは語る。“大きくなったらウェイターになることしか考えていない子が多い。それよりももっと良いオプションを持ってほしい”。Mingは非営利のプロジェクトKhodeUpを作り、近くカンボジアに渡って子どもたちが良い生活を得られるための事業を開始したいと考えている。
彼女は今、Indiegogoでプロジェクトの資金を募集しており、支援者の各レベルには、”Honey Boo Boo”、”Lol Cats”、”Ermagherd”など、人気テレビ番組や人気Webサイトなどから借りた可愛い名前をつけている。
Mingがプノンペン郊外の孤児院Future Light Orphanageを拠点としてKhodeUpの事業を始めるために15000ドルが必要だ。私が本稿を書いている時点では、その2/3が集まっているようだ。Mingの計画では、20名から40名ぐらいの10代の子たちにHTMLとCSS、それにJavaScriptの基礎、そしてWebサイトのデザインを、4週間の集中的授業で教える。生徒数は、集まったお金の高で決まる。生徒一人々々に、今後も勉強を続けられるためにラップトップも与えなければならない。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))