家計簿アプリのMoneytreeが海外進出、オーストラリアでサービス提供開始

資産管理アプリMoneytreeを提供するマネーツリーが海外市場に挑戦する。本日、マネーツリーはオーストラリアでサービスをローンチしたことを発表した。

Moneytreeは銀行口座や証券口座、クレジットカード、ポイントのアカウント情報を登録することで、お金の動きを一括管理できるアプリだ。2013年4月にリリース以降、登録アカウントは140万となった。

本日からオーストラリアでもiOS、Android、ウェブ版の提供を開始する。マネーツリーのアプリ自体は無料だが、経費精算機能「Moneytree Work」の利用には月額12.49豪ドル(約1060円)、年額 101.99豪ドル(約8670円)かかる。ローンチ時点ではCommbank、Westpac、NAB、ANZをはじめとする銀行8行、クレジットカード会社3社(AMEX、CreditLine Card、CitiCard)、証券会社2社、電子マネー3社、航空会社などのポイントを発行する6社に対応する。順次対応先は拡大していく予定だ。

また、マネーツリーは2015年より金融情報を収集するAPI「MT LINK」をB向けに提供している。日本では金融や会計業の計23社が採用していて、これもオーストラリアで展開していく予定だ。

しかし、なぜオーストラリアなのか。マネーツリーの創業者で代表取締役を務めるポール・チャップマン氏がオーストラリア出身であること以外にも、「オーストラリアではフィンテックでのイノベーションが進んでいて、こうしたフィンテックのサービスが受け入れられやすい市場」であることが進出理由とマネーツリーの広報担当者は説明する。

オーストラリアでは利用者も金融機関もITサービスへの理解が進んでいて、モバイルバンキングも広く普及しているそうだ。App Annieの調査によると、オーストラリアではモバイルアプリでの銀行取引がオンラインバンキングの利用を超えている。オーストラリアにはフィンテックスタートアップが多く集まっていて、マネーツリーのサービスと親和性が高い市場であると考えていると担当者は話す。

2012年4月に創業したマネーツリーは、これまで3回の資金調達を実施し、総額11億5000万円以上の調達を行なった。引受先にはDGインキュベーション、セールスフォース、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、地銀傘下のベンチャーキャピタル、イギリスに拠点を置く運用会社ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーらが含まれている。

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TechCrunch Japan

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