それまでSparkと呼ばれていたParticleが、同社の小さなネットワーキングコンピューティングボードの第三世代をリリースした。その新製品は Meshと名付けられ、Wi-Fiや(携帯電話等の)セルネットワークにも接続できるが、複数のMeshデバイスでメッシュネットワークを作れる。これにより、NestやNetgearなどよく知られているIoTデバイスと同じようなメッシュネットワークを作れる。そのためのシステムはThreadと呼ばれ、利用する通信技術としてはWi-FiやLTEのほか、Bluetooth Low Energy(BLE)も使える。Threadのプログラミングは、Nestの OpenThreadを利用して行える(OpenThread Webサイト)。
Meshのモデル(機種)はArgon, Boron, Xenoの三つあり、29ドルのBoronはLTEをサポート、15ドルのArgonはWi-Fi、9ドルのXenonはBluetoothだけだ。
このParticle Meshのいちばん主な使い方は、たくさんのセンサーのある大きなメッシュネットワークを作って、その多種多様なデバイスから多様なデータをワイヤレスで集めることだ。たとえば大型農場ではガスや水道の配管網に圧力センサーを配置し、各所で土壌水分をコントロールするだろう。
発売は7月だが、すでに予約を受け付けている。
リリースノートで協同ファウンダーのZach Supallaがこう言ってる: “うちがWi-Fiとセルネットワークに接続するハードウェアを出してから5年になる今では、14万人あまりのデベロッパーが彼らのデバイスをParticleでネットワーキングしている。とくにIoTの最前線では、わが社のデベロッパーコミュニティが、IoTのローカルネットワークを作るというチャレンジに取り組んでいる。そんなネットワークの良質な接続性の実現のために設計したのが、Meshだ。IoTのネットワークが広く根付いて、さまざまな問題を解決することから始まる明日の真のIoT、そのニューウェーブの到来が待ち遠しい”。
Vimeoのビデオで見るParticleのParticle Mesh。