えっ、今まで対応してなかったの? という感じだけれど、プリペイド型電子マネー「楽天Edy」の利用履歴が、ウェブから気軽に取得できるようになった。楽天Edyの利用履歴はこれまで、楽天EdyアプリもしくはFelica/パソリが使えるPCから、直近6履歴(!)だけしか確認できなかったのだ。本日24日から、「楽天スーパーポイントがたまる設定にしている楽天Edyカードおよびおサイフケータイ」に限り、楽天Edyのサイトから最大4カ月分の履歴が閲覧できるようになった。
Edyでウェブ明細が閲覧できるようになったことは、家計簿アプリのユーザーにとって朗報だろう。銀行口座やクレジットカード、電子マネーの入出金記録を自動取得する家計簿アプリについては、EdyのID情報を登録すれば明細データを自動取得できるようになるからだ。
Edyの発行枚数は8700万枚と、同じプリペイド型電子マネーのSuicaの4557万枚(2014年1月時点)やWAONの4210万枚(2014年6月時点)と比較すると倍近く多い。主要コンビニをはじめとする全国38万以上の加盟店で使えるので、家計簿アプリユーザーとしては出金の入力がグッと便利になりそうだ。
24日には、さっそくマネーフォワードが楽天Edyのデータ自動取得に対応した。今後、Edyのデータは手入力することなく、食品や日用品などのカテゴリーに自動分類される。マネーフォワードのユーザーは、出金履歴を自動入力してくれる便利さのあまり、現金支払いをクレジットカード払いに切り替えるユーザーが増えているらしいが、今回の連携でEdy利用が進み、ますます現金支払いの頻度が減りそうだ。マネーフォワードはクラウド型会計ソフト「MFクラウド会計」でもEdyのデータ自動取得に対応している。
入出金記録を自動取得する家計簿ソフトとしてはこのほか、「Moneytree」がEdyへの対応を表明。Zaim創業者で代表取締役社長の閑歳孝子も、「ユーザーからの要望が多く、まもなく対応したい」と話している。
【追記 18:00】MoneytreeもEdyに対応した。