農家の給水施設の水漏れをチェックするPowWowが$3Mを調達

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水漏れなどを検出して農家の適正な水利用を助けるPowWowが、300万ドルを調達した。

PowWowは航空写真や水利用の記録などを調べて、問題を見つけたら農家にテキストメッセージを送る。問題は、どこかに水漏れがあることに関連していることが多い。

アグリテックのスタートアップがVCの関心を惹くことはそんなに多くはないが、カリフォルニアではこのところ干ばつがひどくなっているので、VCたちにとってもアグリテックの魅力が増しているのかもしれない。同社の二つ目のプロジェクトは、農家の灌水計画の最適化を助け、また土壌成分を分析して過剰な施肥などによるコストの増大を防ぐサービスだ。

CEOのOlivier Jerphagnonによると、それは、“最初のよりもずっと大きなプロジェクトになるね”、ということだ。“農業スタートアップへの投資案件が少ないのは、カリフォルニアでも合衆国全体でも、今後20年間の農業に対する懸念があるからだ”。

今回の調達資金の中には政府の補助金も含まれていて、また資金の一部はカリフォルニア大学サンタバーバラ校やデイヴィス校に行く。エンジェル投資家たちが70万ドルを出資しているが、PowWowにとっては、本格的にスケールしていくためにはまだ足りない、という。

“今回の補助事業で、うちが20の農家ではなく、2万の農家にも十分サービスを提供できることを、証明しなければならない”、と彼は言う。“VCたちがアグリテックへの投資を渋るのは、スケール(規模拡大)が難しい業態だからだ。うちの場合もまだ、スケール能力は証明されていない。来年結果が出たら、またVCたちに売り込みたいね”、だと。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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