飛び込み営業の無駄をなくす、戸別訪問マーケティングのPolisが250万ドル追加調達

PolisのファウンダーであるKendall Tucker氏は、地元の民主政党の選挙対策責任者としてキャリアをスタートした。ただし、一般市民と1対1で会話する機会をもつことが目的だった。そしてその戸別アプローチを政治活動からビジネス世界へと持ち込む会社を作った。

そして今、米国人は戸別訪問セールスマンの再来を歓迎するだろうという彼女の主張を検証すべく、3年前に設立した会社がこのたび250万ドル裕福になった。新しいラウンドにはInitialized Capital(Garry TanとRedditの共同ファウンダーであるAlexis Ohanian氏が設立したファンド)とSemil Shah氏のHaystack.vcが参加した。

ボストン拠点の同社は現在政治活動ツールと新しいマーケティング・プラットフォームの二股をかけている。これはファウンダー自身も危うい状態であることを認めている。

この緊張は、同社が自らにとった最大の政治運動シーズンを終えたばかりであるという事実によって高まるばかりだ。テキサス州の上院議員候補ベト・オルーケのための投票推進運動の後押しとして、Polisのソフトウェアは州内300万人の有権者への呼びかけを調整した。

しかし、政治に焦点を絞ったソフトウェアやサービスのビジネスはリスキーだ。今年、Sean Parker氏が支援するBrigateが閉鎖し、政治活動をターゲットにしているほかのスタートアップも後に続くと噂されている。

「私たちは企業分野への進出を非常に楽しみにしている。なぜなら、インターネットはあまりにも扱いにくいからだ」とTuckerは言った。「そして、結局のところデジタル広告は以前ほど効果的ではない」

デジタル広告分野での顧客獲得コストは上昇している。NRG EnergyやInspire Energy(いずれもPolisのクライアント)などの会社では、オンライン獲得コストが1人あたり300ドルにも上るという。

Polisは、営業員がどの世帯をターゲットにすべきかを識別し、クライアント企業と協力して消費者にとって最も説得力のあるシナリオを作る、とTuckerは言った。また同社は、営業活動を監視してプロセスを管理することによって、しつこい営業員が何度も同じ世帯のドアをノックしないようにしている。

「私たちは戸口の会話を通じてすべてを行う。ターゲティングをして、セールストークの台本を揃えて(どの台本を使うか、いつ台本から外れるかなども)、APIも公開しているので、ほかのマーケティングにもデータを利用できる」とTucker氏は言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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