2020年、Chromebookは絶好調

2020年はどこから見てもおかしな年だった。確かに、消費者電子製品の分野は特に激しかった。スマートフォンを例にすると、中国では初めて生産の遅れが生じ、その後、需要の広範な落ち込みが襲った。後者には多くの理由があるが、最も単純で支配的な理由は、人々が自分のデバイスをアップグレードするためにお金を使いたくないというものだ。

しかしパンデミックはまた、人々の仕事や勉強のやり方とその場所を変えた。それは経済の不確実性に直面していながらも、テクノロジーへの投資を必要としている多くの人達にとっては突然の変化だった。その結果、何年間も不振で、高値止まりで、売上が落ち込んでいたPCとタブレットの売上が急騰した。2021年2月初めにIDCは、第4四半期におけるタブレットの売れ行きがほぼ20%増、その理由の一端がPCの受注のバックログあると報告している。

IDCは、同時期にChromebookが相当伸びたとも報告している。最初に報じたのはGeekWireでは、IDCのPC Trackerによると、Chromebookは2020年のPC市場で10.8%を占め、前年同期の6.4%からアップしている。この数字はまた、同年のmacOSの7.5%を抜いている。

しかしながら、macOSの7.5%は6.7%からのアップになるため、Appleもまた伸びたといえる。ChromebookとMacの伸びはともにWindowsの数字を食ったものになるが、シェアは85.4%から80.5%にダウンしているが、それでもMicrosoftが市場を支配していることには変わりない。

他の調査企業も同じくポジティブで、2021年1月のCanalysの報告は「Chromebookのベンダーは第4四半期に、これまでにない高さの成功を収めた。市場全体の規模が前年同期に比べて4倍になったことにも後押しされている」と述べている。価格も重要な要素で、新型コロナウイルスへの恐れで学校がバーチャルになり、そこへの売り込み競争が激化した。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Chromebook

画像クレジット:Savusia Konstantin/Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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