Abbyyがスキャンとワークフローに新たな命を吹き込むためにRPAに目を向けた

Abbyyは長い間スキャンやワークフローツールを使って企業を助けてきたが、古いベンダーたちと同様に、従来のビジネスモデルを拡張する方法を模索していた。そうするための手段の1つが、UIPathのようなRPA企業とチームを組むことだ。本日同社は、UiPath Go!アプリストア内で、Abbyy FlexiCapture Connectorの提供を開始したことを発表した。

AbbyyのプロダクトマーケティングシニアバイスプレジデントであるBruce Orcuttによれば、このコネクタはコンテンツをUIPathに取り込んだり、Abbyyからコンテンツを取り出してそれをUIPathの他の自動ワークフローへと送り込むことができる。

UIPathは最近絶好調である。ちょうど2ヵ月前には、30億ドルの評価額の下に、2億2500万ドルのシリーズC投資をクローズした。同社はたった21ヶ月で、年間売上高が100万ドルから1億ドルに成長することができた。資金調達時に記事として書いたように、「(UIPathは)企業が既存のシステムを実際に置き換えることなく、買掛金、従業員入社手続、調達、調整などのレガシープロセスに、ある程度の自動化をもたらすことを可能にする」。

Orcuttは、より現代的な文脈の中での、会社のワークフローの起源との自然な繋がりを認識している。「RPAはユーザーエクスペリエンスを簡素化します。Abbyyはコンテンツとコンテキストをもたらします」と彼はTechCrunchに語った。彼は、構造化されていないコンテンツを読み取るためにまだOCRは行なっているが、これは完全に自動化されたデジタルプロセスで行うことができ、UIPathはそのコンテンツを取得して自動ワークフローの他の部分に投入できると言う。

Abbyyにとって、UIPathは大きなパートナーだが、これは会社の能力をRPAに拡大するための広範な戦略の一環である。彼は同社が、会社のブランドと製品に新しい息吹を吹き込むために、UIPathに限らず様々なRPAベンダーたちやシステムインテグレーターたちと作業をしていると語った。

Orcuttは、これは会社の一部にとって、重要な焦点であり投資の一環であると語った。RPAは明らかにAbbyyにとって自然な適応分野だが、彼はさらに深いパートナーシップについて思案してはいなかった。「私たちは、できることに最善を尽くすことに集中でき、それによって他社はそのプラットフォームのメリットに集中することができます。Abbyyはそうした機能を補完することができるのです」。

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(翻訳:sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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