Beyond Nextが社会人向け事業創出プログラム「イノベーションリーダーズプログラム」を提供開始

独立系ベンチャーキャピタルBeyond Next Venturesは4月24日、社会人を対象に、仕事を続けながら起業・社内起業に必要な経験やノウハウ、ネットワークなどが得られる実践的プログラム「イノベーションリーダーズプログラム」の提供を開始した。

イノベーションリーダーズプログラムは選抜された社会人の参加者が仕事をしながら、約2か月間、技術シーズの“事業化”に挑戦する事業創出プログラム。起業家・社内起業家を目指す人を対象に、事業計画立案から資金調達前までの実践的な体験が提供される。プログラムを通じて事業立ち上げの経験と、第一線の研究者やメンター、提携先・投資家候補といった起業に必要な人脈を培うことができるという。

同プログラムは報酬の伴わない参加費無料の研修として提供され、参加者は、転職や兼業・副業規定違反のリスクを負うことなく、所属企業で認められている副業・兼業活動の範囲内や、平日夜間・休日といった業務時間外に参加することが可能だ。

Beyond Next Venturesは2014年8月創業、大学/研究機関発の技術系ベンチャーへの投資を行うVCだ。2015年2月に組成したBNV1号ファンド(Beyond Next Ventures1号投資事業有限責任組合)は総額約55億円で、ライフサイエンス、ヘルスケア、ロボットなど先端分野を投資対象としている。

また2016年8月には、複数の大手事業会社とともに「BRAVEアクセラレーションプログラム」を立ち上げ、実用化・事業家を目指す大学発の技術シーズを対象に、知識やノウハウと人的ネットワークを提供する事業化支援を実施していて、2017年4月からは第2期プログラムがスタートする。

Beyond Next Venturesではイノベーションリーダーズプログラムの提供の背景について、「日本市場全体の伸び悩みが今後予測されることを踏まえると、多様性と柔軟性を兼ね備え、イノベーション創出をリードできる人材の需要はより一層高まるものと考えられる」としている。

Beyond Next Venturesの創業者で代表の伊藤毅氏は、2014年に大手VCのジャフコを退職し、同社を設立しているのだが、2016年2月のTechCrunch Japanの取材に対して「ジャフコにいたときに起業の準備をしていたわけでもない」と話していた。そのBeyond Next Venturesが提供する、社会人が参加しやすい新規事業創出プログラム。「新たなBeyond Next」の芽がそこから生まれることがあれば、おもしろいことになりそうだ。

投稿者:

TechCrunch Japan

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