家庭用セキュリティカメラCanaryの全機種に、やっと待望の、人を識別する機能がついた。しばらくベータでテストしていたその機能は、今後6週間かけて既存の顧客全員に行き渡る。
AIと機械学習を組み合わせたその機能、“Canary Vision”は、人をそのほかの動くものから区別する。ぼくはこれまで、標準のCanaryオールインワンと、ポータブルなFlexの両方を試したことがあるが、対象を区別する能力が皆無なので、相当苛立たしい製品と感じられた。それは、この‘家庭用防犯カメラ’の最大の欠点だ。
Canaryを部屋に置くと、ぼくの部屋にはウサギがいる。10分ぐらいの間隔で彼女が体を動かすたびに、カメラから警報が来る。そう、生き物のいる部屋にCanaryを置いたぼくが悪いのだ。窓から日が射し込んで壁に影ができると、やはり警報が来る。Flexを外に置いた人は、もっとたくさんの誤認警報を受け取ったことだろう。結局ぼくは通知機能をoffにしたが、それではもちろん、防犯カメラを導入した意味がない。
人の識別は当然のようにとても重要な機能だから、早く試してみたい。使われている機械学習のシステムが訓練不足で未熟だったら、この機能によってかえってひどい目に遭うユーザーもいるだろう。早めの成熟を、ぜひお願いしたい。同社は、1月のCESでより詳しい情報を提供する、そして来年はもっと多くのAI機能を搭載する、と約束している。