米国の都市部での短期レンタル需要の高まりを受け、また住宅シェア大手Airbnbに対抗するため、旅行予約サイトのExpediaはVCから投資を受けているスタートアップPillowとApartmentJetを買収対象として選んだ。
両社の従業員はExpediaに加わることになる。Expediaは今回の買収額を明らかにすることを断った。
「PillowとApartmentJetの買収で都市部で広がっている機会にアクセスできるようになる。これにより、HomeAwayは展開する自社マーケットプレイス、そしてExpediaグループのブランドにわたるマーケットプレイスに幅広いタイプの宿泊設備を加えることができるようになる。そして旅行者はいつもパーフェクトな滞在場所を見つけることができる」とExpediaは発表文で説明している。
Expediaは、2015年のHomeAway買収で39億ドル支払った。このディールが宿泊施設業界で事業展開するにあたって初の大きな買収だった。と同時に、VCのお気に入りであるAirbnbをしのごうとするその後に続く動きの始まりとなった。最新の買収対象は、不動産管理者がHomeAwayやVRBOのようなAirbnbの競争相手で短期レンタルを簡単に管理することができるソフトウェアを提供している。
サンフランシスコに拠点を置くPillowは、住人がリース契約に違反しない形でアパートメントを短期レンタルに出すのを手伝っている。2013年以来、VCの投資で1650万ドル調達し、ここには昨年のMayfieldが主導しSterlingが参加した1350万ドルのラウンドも含まれている。投資家はVC、Peak Capital Partners、Expansion VC、Chris Anderson、Gary Vaynerchuk、Dennis PhelpsそしてVeritas Investmentsだ。
ApartmentJetは建物のオーナーが空き部屋にならないようにしながら稼ぐのを手伝う。2016年に創業し、シカゴに本部を置くこのスタートアップは報道されたところによるとNetwork VenturesとBlueTreeから120万ドルを調達している。
ベルビュー拠点のExpediaグループはHomeAway、VRBO、Travelocity、trivago、OrbitzそしてHotels.comなどを含むいくつかの旅行ブランドを有している。 Expediaはアクティブな投資家であり、またスタートアップ買収者でもある。
Expediaの株価は、第3四半期決算がアナリストの予想を上回ったことから木曜日に9.4%上昇した。売上高は32億8000万ドルで、これは昨年の29億7000万ドルを大きく上回った。
イメージクレジット: ApartmentJet
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(翻訳:Mizoguchi)