Facebook、Samsung Gear VRで360度ダイナミックストリーミングに対応。ソーシャルVRチームも設立

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Zuckは、MWC 2016のSamsung Galaxy Unpackedイベントのステージに登場して聴衆を驚かせた。彼がそこにいたのは、Samsungの新しいスマートフォンを宣伝するためでも、Messengerについて話すためでもなく、壇上ではバーチャルリアリティーについてのみ語った。

Zuckerbergは、Facebook(忘れている人のために言っておくとOculusの親会社)が360度ビデオのダイナミックストリーミング技術を、Gear VR(これも念のために書いておくと、Oculusがベース)に導入することを発表した。

この技術は、360度全体のビデオを処理するのではなく、ある瞬間のヘッドセットの視界だけを再生することによってコンテンツのストリーミング性能を著しく高める。複数の角度から撮影された数十種類の360度ビデオのバリエーションをシームレスに切り替えることによって実現される。Facebookは先月のVideo@Scaleイベントで、この技術を詳しく紹介した。

結果は一目瞭然で、Facebookはこの取組みによって「ネットワーク帯域の必要量を4分の1に減らした結果、VRの360度ビデオの解像度を4倍にした」と言っている。

もう一つ、Facebookは今日(米国時間2/22)のブログ記事で興味深い話題を提供した ― 「VRによる社会的交流の未来を探究することに特化した」ソーシャルVRチームの設立だ。

このチームは、今日のVR技術を使って人々がいかにつながり、シェアできるかを研究すると共に、コンピュータープラットフォームで益々重要になっていくVRの、長期的可能性を探ることを目的としている。メンバーはOculusやFacebookの他のチームと協力して、あらゆるプラットフォームのために明日のソーシャルVR体験の基盤を作っていく。

FacebookとSamsungが密に協力することは、現在の両社にとって極めて有益だ。SamsungはFacebookとOculusに対して、同社の持つ大規模なモバイルエコシステムを通じて消費者に身近なVRを提供する接点を与える。OculusのRiftは価格が599ドルする上に強力なゲーム用PCを必要とすることから、このブランドのバーチャルリアリティーを多くの人が体験できる可能性は小さい。それに対して99ドルのGear VRは、このテクノロジーに興味をそそられた消費者が安心して手にする第一ステップになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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