FBIがマイクロバイオーム関連のスタートアップuBiomeのオフィスを捜索

FBIのエージェントが、個人のマイクロバイオーム(微生物叢、腸内に存在するバクテリア)の分析情報を販売している医療検査会社uBiomeのオフィスを捜索した。ウォールストリートジャーナル(WSJ)が報じた。

「FBIサンフランシスコの特別捜査官が、サンフランシスコの360 Langton Streetにいて、裁判所の承認を得た法執行活動を行っている。まだ調査が続いているため、現時点で追加の詳細情報を提供することはできない」とFBIのスポークスパーソンは話した。360 Langton streetはuBiomeのオフィスがある住所だ。

マイクロバイオーム分析の臨床的妥当性と有効性をめぐり、多くの疑問が残されているが、uBiomeが調査を受けているのは、医者が注文した、もしくは消費者が要求したテストキットを提供しているからなのかもしれない。

uBiomeの広報担当者は「我々はこの件に関して連邦当局に全面的に協力している。私たちは医療提供者と患者のニーズに応え続けられることを期待している」とメールで綴った。

uBiomeは、消費者向けおよび臨床用途のためにマイクロバイオームという新生分野の研究を行う、多くのスタートアップのうちの1つだ。

Jessica Richman氏が2012年に創設。クラウドファンディングで35万ドルの資金を調達することでマイクロバイオーム関連の試験を開始し、去年は8300万ドルを調達したと報道されている。

uBiomeがおそらく連邦政府との間で法的問題に直面しているように、他のマイクロバイオーム関連のスタートアップも同様に苦労を強いられている。

遺伝子とマイクロバイオームの検査とコーチングを組み合わせ、消費者のロングタームでの健康状態を改善を目指すArivaleは、Maveron、Polaris Partners、Arch Venture Partnersを含む投資家から5000万ドル以上を集めた後、その消費者向けプログラムを強制的に廃止させられた。

Arivale氏は「残念ながら、私たちは消費者向けプログラムを打ち切りました。 その決定は、サービスを提供する費用が、顧客が支払うことができる金額を超えるという単純な事実に起因します」とホームページでアナウンスした。

「プログラムの基盤となる遺伝子、血液、およびマイクロバイオームを集める費用は、最終的には、プログラムを費用対効果の高い方法で消費者に提供できる程度まで低下すると考えられます。 しかし、私たちはその時が来るまで赤字で活動を続けることはできません」

uBiomeの顧客の中には、保険会社に支払わせることで、これらのコストを回避することができた人もいた。 政府は「それらの保険金請求が不正であったかどうか」を調査している可能性が高い。

(本稿は米国版TechCrunchの記事を翻訳・編集したものです)

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TechCrunch Japan

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