12月からFirefoxは、モバイルとデスクトップの両方で、Yahooを合衆国におけるデフォルトの検索エンジンとして使用する。その5年契約の一環としてYahooは、合衆国のFirefoxユーザ向けに新しい検索体験をローンチする。それはFirefoxがGoogleからYahooへの切り替えをすると同時に、可利用になる。
その新しい検索体験は、“Mozillaのチームからのインプットを反映したクリーンでモダンでイマーシブ(immersive,没入的)なデザイン”を特徴とする。たとえば、このように(下図):
ロシアではMozillaはYandex Searchを、そして中国ではBaiduをデフォルトとする。GoogleやDuckDuckGoなどそのほかの、各国で使える検索エンジンは、従来どおり選択肢の一環として据え置かれる。
長年Mozilla Foundationにとっては、Googleとの検索パートナーシップが主要な収益源で、したがってFirefoxの検索のデフォルトもつねにGoogleだった。2012年では、Mozillaの収入の88%がGoogleからだった。しかしGoogleとの契約は今年までなので、YahooがMozillaに抗しがたい条件を出し、競り勝つ気のなかったGoogleが去った、ということなのだろう。
MozillaのCEO Chris Beardは今日の声明文で次のように述べている: “Googleは2004年からFirefoxのグローバルサーチのデフォルトだった。今年が契約更新の年なので、それを弊社の競争戦略を再検討する機会ととらえ、そのほかの選択肢を研究した。…。このたびYahooとパートナーして新しいYahooの検索体験を合衆国のユーザに提供できることを、嬉しく思う。ユーザには、革新的な検索とコンテンツ体験が合わさったものを、ご提供できるだろう”。
一方YahooのCEO Marissa Mayerは今日(米国時間11/19)、“検索は弊社にとって、投資と機会と成長の分野であり、このパートナーシップによって検索のリーチが広がり、またMozillarとの密接な協力により、検索とコミュニケーションとデジタルコンテンツの分野で新しいイノベーションの道が開ける”、と述べている。
現在のYahoo Searchを実際に動かしているのはMicrosoft Bingだが、前者は後者から受け取った検索結果のレイアウトやランクを大幅に編集している。Bingと縁を切ってオリジナルの検索エンジンに戻るという噂もあるが、でもそのための投資額の大きさを考えると、ありえないかもしれない。
Mozillaとパートナーしたことによって、YahooとMicrosoftの検索におけるプレゼンスは強化される。Firefoxのシェアはこのところ下降気味だが、それでも合衆国のブラウザ市場で少なくとも15%のシェアを握っている。Yahooの現在のシェアは約10%だ。Googleに戻ることは一瞬でできるが、でも多くのユーザはデフォルトのまま使うだろう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))