大手エンターテインメント企業は徐々に確実に、仮想現実事業に大金を投じつつある。
Foxは6月にWithinの1250万ドルの投資に参加し、そして今では、その“没入的な次世代エンターテインメント”部門FoxNetが、映画界のイノベーターChris Milk(Withinのファウンダー)と組んで、仮想および拡張現実によるオリジナル作品の制作を始めている。
最初の作品は、20世紀フォックスの「猿の惑星」シリーズだ。新シリーズの最初の長編作品War for the Planet of the Apesは、6月〔7月?〕に封切られる。この没入型プロジェクトの詳細はまだ明らかでないが、プレスリリースには、それに使われている新しい技術が、わずかに言及されている:
“このプロジェクトは人工知能を利用してソーシャルな共有体験を提供し、それはWithinのアプリと、さまざまな仮想および拡張現実プラットホームで体験できる”。この言葉の意味はよく分からないけど、Withinが対話性の豊富なコンテンツにどう挑戦しているのか、気になる。たとえそれが、広告の入る「猿の惑星」であったとしても。
FoxNetはほかにも、スタジオAnnapurna Picturesとパートナーして、オリジナルのVR作品、仮題“I Remember You”を制作する。制作にはSpike Jonzeも参加し、Chris Milkがプロデュースと監督を行う。
そのMilkが声明で述べている: “VRはテクノロジーと個人的体験の境界を露呈し探求するためのユニークな機会を与える。ストーリー性のあるVR体験をメジャーなエンターテインメントの路線に載せることには、予想される困難以上の魅力がある。この二つのプロジェクトは、作り方や最終結果が大きく異なると思われるが、この新しいメディアには唯一の正解が存在しないことこそが、制作する者のやる気をそそるのだ”。