IBMは今日(米国時間1/19)の取引終了後に第4四半期の決算を発表し、売上は15期連続で減少したが、売上221億ドル、非GAAP1株当たり利益(EPS)4.84ドル共、ビッグブルーはアナリストらの予測を上回った。アナリストらはEPS 4.81ドル、売上220.4億ドルと予測していた。
非GAAP純利益は47億ドルで、2014年第4四半期の580億ドルから19%下落した。
同社は通年の決算も発表し、年間売上は817億ドル、非GAAP年間EPSは14.92ドル、前年比10%減で、Lenovoへの “SysytemX” 事業売却に言及した。
なお、前四半期に同社は、売上193億ドルで予測に届かず、年間利益予測を、1株当たり14.75~15.75ドルへと下方修正した。
ウォール街はこの数字を全面的に喜んではいないようだ。今日は通常取引で1.43%値を下げた後、時間外取引では約0.77%安だった。次に何が起きるか注目したい。
「当社の高価値への転換には著しい進展があった。2015年、われわれの戦略的インペラティブであるクラウド、アナリティクス、モバイル、ソーシャル、およびセキュリティーは26%増の290億ドルを売上げ、当社全事業の35%を占めた」とIBMの会長・社長・CEOのGinni Romettyが声明で言った。「既存のポートフォリオを強化しつつ、Watson Health、Watson Internet of Things、およびハイブリッドクラウド等の新事業にも積極的に投資していく。当社がコグニティブ・ソリューションおよびクラウドプラットフォームの会社へと転換することによって、顧客により大きな価値を提供し続け、株主には利益を還元するための体制が整った」
IBMは、主要テーマをクラウドコンピューティング、アナリティクス、コグニティブコンピューティング、およびセキュリティーへと移す、複数年にわたる転換の最中にある。
IBMはビジネスをカテゴリーに分け、「戦略的インペラティブ」― クラウド、アナリティクス、およびエンゲージメント ― が対年比10%増だと言っている。戦略的インペラティブの通年売上は17%増の289億ドルで、現在IBMの総売上の35%を占めている。
総クラウド売上(パブリック、プライベート、およびハイブリッド)は43%増えて年間102億ドルだった。ビジネスアナリティクスの売上は7%増の179億ドルだった。モバイル売上は3倍以上伸び、セキュリティーは5%増だったが、IBMは具体的数値を明らなしておらず、まだあまり大きくないことを伺わせた。
しかし、いったいあの減少はどこから来たのか気になる方は、四半期の数値と、大規模ビジネス部門を見る必要がある。
グローバル・テクノロジー・サービスは7%減の81億ドルだった。グローバル・ビジネス・サービス部門は10%減の43億ドル。そしてソフトウェア部門の売上は11%減の68億ドルだった。
IBMの主要ミドルウェア製品 ― WebSphere、情報マネジメント、Tivoli、Workforce Solutions、Rational等 ― の売上も、前年比10%減の49億ドルだった。オペレーティングシステムの売上は12%減の5億ドル。システムハードウェア部門の売上は1%減の24億ドルだった。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)