2021年の初め、TechCrunchはフレキシブルワークスペースを運営するKnotelの終焉を取り上げた。
一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったこのスタートアップは破産申請を行い、その資産が投資家と商業不動産仲介のNewmarkに7000万ドル(約77億円)で買収されると発表したばかりだった。
わずか1年前には16億ドル(約1800億円)と評価されていたKnotelにとって、それは厳しいものだった。
5億6000万ドル(約620億円)の資金を調達したKnotelにとって、終わりの始まりを正確に特定するのは困難だった。新型コロナウイルスのパンデミックが同社の命取りになったという人もいれば、パンデミックが発生する前からこのプロップテックはすでに訴訟や立ち退きといった問題に直面していると指摘する人もいる。
先週末、Knotelの共同創業者であるAmol Sarva(アモル・サルバ)氏は状況をさらに明らかにした。そして、2018年のシリーズBで7000万ドル(約77億円)を調達したNewmarkを公に批判した。
サルバ氏は不特定の人々に送ったメールの中で、Knotelが「2020年初めには4億ドル(約440億円)近いランレートを達成し、粗利益を計上し、顧客の継続性をサポートし、家主のパートナーと友好的に協力するためにできる限りのことを行いながら、収益の3分の2以上をそのまま維持していました」と指摘している。
さらにサルバ氏はNewmarkを、破産法を利用して約1億ドル(約110億円)の新資本でKnotelを支配下に置いた 「ストーカー」 と表現した。その過程で重要な関係を損ない「多くの顧客やパートナーに損害を与えた」 と述べている。
「私はこのような方向に進んでしまったことにとても失望しています。その過程で、私は新しいオーナーが進める方法の一部になることを選ばないことを明確にしました」とサルバ氏は続けた。
サルバ氏はさらに、Newmarkが 「会社を前進させるためにAdam Neuman(アダム・ノイマン)時代のWeWorkの兄弟グループを雇った」 と批判した。
TechCrunchはNewmarkにコメントを求めたが、記事執筆時点では回答は得られていない。サルバ氏は事態がどうなったかについて苦々しく思っているだろうが、この結論に至った正確な時期を知ることは興味深い。
なおサルバ氏はKnotelが最初に開発されたラボに戻り、Knoteの共同創業者兼CEOとして働くと述べている。
カテゴリー:シェアリングエコノミー
タグ:Knotel、不動産、シェアオフィス
画像クレジット:Knotel / Getty Images
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(文:Mary Ann Azevedo、翻訳:塚本直樹 / Twitter)