LINEとワークスモバイルジャパンは2月2日、コミュニケーションアプリ「LINE」とシームレスに繋がるビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」の提供を開始したと発表した。
LINE WORKSの前身となるのは、LINEと同じ親会社を持つワークスモバイルが2016年1月より提供していた、ビジネスコミュニケーションツール「Works Mobile」(ワークスモバイルジャパンは、韓国NAVERの子会社であるWorks Mobileの日本法人)。ビジネス版LINEとして打ち出してきた当サービスは、その名の通りLINEを踏襲したUIやスタンプ等の機能に加え、掲示板やカレンダー、ファイル共有機能などを備え、スマホに最適化したビジネスツールとしてユーザーを増やしてきた。
兄弟会社として繋がりがあった同社は、2016年10月に事業提携契約を締結。その際にWorks MobileとLINEを組み合わせた法人向けコミュニケーションツールを、2017年春に日本国内で展開開始することを発表していた。その契約に基づき、これまで提供してきたWorks Mobileが最新版よりLINE WORKSへと名称が変更され、LINEとLINE WORKSがシームレスに接続された新たな機能を提供するという。
具体的には両サービスを連携することで、LINE WORKS上でLINEユーザーとつながり、メッセージやスタンプのやり取りを行えるようになる。つまり、従来はメールや電話を活用していた顧客とのやりとりをLINEとLINE WORKS上で置き換えられるということだ。最近ではZopimやChamoのように、チャットベースで顧客とやりとりができるweb接客ツールを活用する企業も増えてきているように思う。細かいやりとりが必要になる業種や、メールや電話を頻繁には使わない若年層の顧客が多い業種では、LINEで顧客とのコミュニケーションを測れるということは1つの利点になりうるのではないだろうか
とはいえTechCrunchの読者にとってはおなじみのSlackやチャットワークといった同種のサービスが存在する中で、LINE WORKSがどのようにユーザーを獲得してくのか。これからの動向に注目だ。