今日(米国時間3/28)は、OUYAにとって重要な日だ。この、Kickstarterで資金と支援者を集めた、AndroidをOSとするゲーム専用機は、6月4日に99ドルで発売されると発表された(ちょっと前にリークはあったが)。そして今宵はサンフランシスコで、発表パーティーが行われるのだ。
実は昨日本誌は、ファウンダでCEOのJulie Uhrmanに会って取材をした。彼女はハードウェアの最終的な姿とそのインタフェイスについて、簡潔に説明した。ぼく自身がいちばん感じることは、そのYves Beharがデザインしたハードウェアは、価格が安いにもかかわらず、ルックスがすてきなことだ。またインタフェイスについては、徹底して使いやすさにこだわっていることに感銘を覚える。OUYAはハードコアのゲーマーがターゲットではないから、シンプルであることがきわめて重要だ。しかも多様なゲームを提供することによって客層を広げることも、同じく重要だ。
Uhrmanは、“OUYAは最後に残ったクローズドなプラットホームであるテレビをオープンにした”、という言い方をする。
[初期画面]
いちばんすごいと思うのは、9か月前にはOUYAはアイデアがあっただけだ、という点だ。今のOUYAは彼女の最初のアイデアにどれだけ近いか、と尋ねると、“意外だけど、とっても近い。何が欲しいのか、最初から分かっていたから”、というお答えだ。
しかし成功の鍵はあくまでもゲーム機ではなくゲームにある。OUYAのゲーム制作者として登録しているデベロッパはすでに8000を超えており、その中にはSquare Enix, Inc.、Double Fine Productions、Tripwire Interactive、Vlambeer、Phil FishのPolytron Corporation、Kim SwiftのAirtight Gamesなどの顔ぶれもいる。ゲームの方の顔ぶれは、ビデオを見るとやや分かる。Uhrman自身が今はまっているのは、Stalagfightだそうだ。このゲームは収益化の新しい形も示しており、ユーザが実感した価値に応じた額を払う。OUYAのゲームは無料で遊べることが必須の条件だが、それ以外では収益化の方法はパブリッシャーやデベロッパの自由だ。
[Final Fantasy]
Uhrmanは、OUYA 2を来年出す、と確言した。彼女によるとOUYAのリリースサイクルはゲーム専用機よりも携帯電話のそれに近いものになる。ただし、不必要なものをどんどん加えて高価なハードウェアにするようなことは、しない。“適切で配慮に富んだリリースサイクルを守っていく”、ということだ。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))