Scanaduの尿検査スティックは、スマホで12種類の測定を同時に行う

医療ITのスタートアップ、Scanaduは、いつの日か病院を手のひらに入れてしまうような新しいタイプの最先端医療IT技術を開発している。

同社は最近Scoutの出荷を開始した。体温、血圧、その他の生理現象を測定し、アプリに送信するデバイスだ。

そしてScanaduは、現在Scanafloのテスト段階に入っている。これは、iPhone対応の尿検査装置で、1回の測定で妊娠、糖尿病から、薬物吸引の有無まで判定する。

われわれは、カリフォルニア州マウンテンビューのNASAエイムズ研究センターにあるSanadu本社を訪れ、Scanafloが動作するところを見てきた。

Scanfloは、ステック上の最大12種類の試薬で測定を行う。グルコース、タンパク質、白血球、亜硝酸、尿中の血液、ビリルビン、ウロビリノーゲン、微量アルビミン、クレアチニン、ケトン、比重、およびpH値。それぞれの試薬が尿と反応してステック上で発色する。iPhoneアプリが色を検出して何が起きているかを判定する。

これは将来の医療技術に大きな可能性を開くものだ。例えば、尿にスティックを浸して白血球の過剰を発見するところを想像してほしい。Scanafloは、まだFDA(米食品医薬品局)の認可を受けておらず、診断を目的としていないが、体に何かが起きていることの警告はできる。

FDAの承認を得ることができれば、Scanafloは病院の行列や検査結果の長い待ち時間を減らし、パーソナル健康管理システムを消費者に手にもたらすことができるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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