今日の打ち上げでSpaceXは海上に浮かべたドローン船へのロケットの着地が無事に成功することを願っていた。同社は、Jason-3衛星を軌道に乗せるという当初の目的を達成したものの、ロケットの1段目を無事に回収することはできなかった。
ヴァンデンバーグ空軍基地からロケットがローンチした10分後、Falcon 9の一段目は海上に浮くドローン船に着地する予定だった。SpaceXのCEOであるElon Muskによると、ロケットの着地のスピードは良かったものの、着地するための支えとなる脚の1つに問題があり、着地後にロケットが倒れたという。
First stage on target at droneship but looks like hard landing; broke landing leg. Primary mission remains nominal → https://t.co/tdni53IviI
— SpaceX (@SpaceX) January 17, 2016
After further data review, stage landed softly but leg 3 didn’t lockout. Was within 1.3 meters of droneship center
— SpaceX (@SpaceX) January 17, 2016
訳)詳細データを確認したところ、ロケットの1段目は軟着陸だったが、3番の脚が作動しなかった。ロケットの着地地点はドローン船の中心から1.3メートル内だった。
もっとも今回の打ち上げの目的は1億8000万ドルのJason-3衛星を軌道に乗せることであり、それは達成することができた。今回のミッションは成功であり、Jason-3は今地球の周りを回っている。
SpaceXはロケットの回収は実験であり、二番目の目的だったと強調した。だとしても、実況を見ていた人は残念に思ったことだろう。先月の打ち上げでは、陸でロケットを無事に回収することができたのだから。
Muskは今日の着陸は、前回のケープ・カナベラルでの着陸より難しいとツイートしている。
Definitely harder to land on a ship. Similar to an aircraft carrier vs land: much smaller target area, that’s also translating & rotating.
— Elon Musk (@elonmusk) January 17, 2016
視聴者はロケットがドローン船への着地する数分前まで、ライブ映像を見ることができた。陸から200マイル離れた場所の撮影のため、ライブストリームは衛星によるインターネット接続で配信されていたが、波が立ったせいでミッションの間、接続を維持することが難しかった。そのため、上手くいかなかったロケットの着地の様子をライブ動画で見ることはできなかった。SpaceXはその動画は後日公開するとしている。
今回のローンチでのロケットの回収地点が地上の固定された場所ではなくドローンの船上になったのは、SpaceXが地上での着陸のために必要な「環境上の承認」を得ることができなかったからだという。
SpaceXは着地実験を諦めないだろう。金曜日のプレスカンファレンスで、SpaceXのミッション遂行のヴァイス・プレジデントを務めるHans Koenigsmannが直にヴァンデンバーグ空軍基地で再度ロケットの着地回収を試みたいと話した。彼は、年内にヴァンデンバーグから3、4回のローンチを行うとし、西海岸でのロケット着地を試みるチャンスがあるとした。
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