SpaceXのFalcon Heavyによる初の商業ミッションが米国時間4月11日に成功し、通信衛星を投入することで大型ロケットとしての性能を証明した。さらに、3つのロケットコアの地球への自動着陸にも成功している。これらは、すべて再使用が予定されているのだ。
搭載されていた人工衛星「Arabsat-6A」は、予定軌道に投入されてミッションは成功。Falcon Heavyは大型ペイロードが搭載できる他社の競合ロケットと比較し、非常に廉価な打ち上げを可能にする。なによりも、すでに運用が開始されているというアドバンテージがあるのだ。
今回の打ち上げは強風のために1日延期されていた。米国東部時間6時35分にケープ・カナベラルから打ち上げられたFalcon Heavyは2機のブースターを切り離し、それぞれがLZ-1とLZ-2に着陸。そしてセンター・コアはドローン船「Of Course I Still Love You」に着陸した。動画中継が一時途切れるなど不安な場面もあったが、すぐにドローン船にそびえ立つセンター・コアが映し出された。
興奮の瞬間は打ち上げから10分以内(T-0からT+10 min)に集中した。なぜなら、3機のブースターの着陸はこれまでなし得なかったミッションで、かつドローン船への着陸は失敗例もあったからだ。
なお、打ち上げ時にペイロードをカバーするフェアリングの回収が実施されたかどうかについての言及はない。これについても、後に情報がもたらされることだろう。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)