今日(米国時間8/3)、Twitterの株価は大幅に下げた。一時は6%近く下落した。この記事の執筆時点でTwitterの株価は29ドルを少し上回る水準で、新安値を更新中だ。
Twitterは26ドルで上場し、その日のうちにに45.10ドルまで高騰し1、1日で74%のアップを記録した。投資家は酔ったようにTwitterに殺到した。
その後株価は上昇を続け、2014年上半期には70ドルを記録した2。 ところがその直後に30ドル近く3まで暴落、2014年いっぱいヨーヨーのように上下を繰り返した。そして2015年第1四半期の決算4を嫌気して急落している。
Twitterはその後なんとか横ばいを維持したが、最近発表された第2四半期の決算で再び急落5した(マスコミにはTwitterの28.91ドルは上場以来の新安値だという記事が見えている。われわれはそれが事実かどうか確認中だ)。
こちらが上場以来の株価の推移だ。
上のグラフのように、Twitterはこれまでにも株式市場で大きな困難を経験し、そこからカムバックすることに成功してきた。しかし今日の急落は簡単には見過ごせないだろう。株価下落はストックオプションに期待する社員の士気に打撃を与え、優れた人材の採用を困難にする。それがまたプロダクトの改良、新機能の追加のサイクルを遅くし、サービスの品質低下を招く。
一方、今年に入ってTwitterの共同ファウンダーたちの株式市場での動きが目立った。Ev Williamsは2015年に2億7503万7833ドルもの株を売却した。これはEv Williamsでさえ会社の前途に困難が横たわっていると考えているというサインを市場に送ることになったかもしれない。
それでもTwitterのユーザー数がホッケースティック状の急上昇を続けていれば市場も先行きを楽観できただろう。しかし実情はその逆で、ある記事によればTwitterは前四半期から月間アクティブユーザーを800万しか増やしていない。しかもCEOは暫定だ。
はっきり言ってひどい状態だ。
Twitterの株式市場での苦闘はさらに続くだろう。
〔日本版〕Google Financeによれば、Twitterの終値は29.25ドル、時間外取引でもさらに下げて29.22ドルとなっている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)