Twitterは、誰がスレッドを開始したのかを簡単に特定できるようにする新しいタグをテストしている。一部のユーザーに表示され始めているこの新機能は、スレッド内で元のツイート主からの投稿を見つけるのを容易にするものだが、さらにプラットフォーム上での(ある種の)濫用を防ぐことに役立つかもしれない。例えば、オリジナルのツイート主のふりをしているアカウントを特定するといった用途が考えられる。
TwitterはTechCrunchに対して、この実験を行っていることを認めた。ただしこのタグは現時点ではiOSとAndroidの「ごく一部」のユーザーだけに提供されているとのことである。
「Twitterの目的は、公の会話の場を提供することです。そうした仕事の一環として、より関連したリプライを強調することで、議論により多くのまとまりを加える手段を追求しています。たとえば元のツイート主からのリプライを強調するなども含まれます」と声明の中でTechCrunchに述べているのは、Twitterのプロダクトマネジメント担当ディレクターSara Haiderである。
実際、このことは、たとえばイーロン・マスクのツイートと、その直後に表示されるイーサリアムの偽アカウントを区別するような状況において大いに役立つことだろう。このことによって信頼できる情報か否かを判断するために、全部の文を読む必要がなくなる。
このソリューションはもちろん、ユーザーが見ているスレッドの「所有者」を見分けることを助けるだけだが、それは価値ある第一歩だ。Twitterはより多くのアカウントの検証を行っているが、現段階でもユーザーは簡単に名前やプロフィール写真を変更することができる。今回の機能で偽物の問題をある程度回避できるようになるだろう。
“Original Tweeter”という文字列をユーザー名の下にわざわざ表示するよりも、もっと洗練されたやりかたで元のツイート主を特定できるのではないかと考える人もいるだろう。だがこれはささやかな実験であり、解釈にブレの残る余地も少ないので、特に問題はないだろう。
確かにこれは小さな変化だが、こうしたものはみな、Twitterの、より思い切った(ベータ版)計画へとつながっている。例えばユーザーが現在辿っているスレッドに関する洞察を得やすいように、より目を引くインターフェイスを提供しようと、色分けされたリプライのような機能を導入しようとしている。
同じベータ版のアプリでは、アルゴリズムで並べ替えられたリプライや、より大人しくなったUIなどの機能も導入されている。
“Original Tweeter” だって? そんな風にTwitterを手直ししていくつもりなんだ。
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(翻訳:sako)
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