今年初め、パートナープログラムが変更され、収益化可能な基準が引き上げられたYouTube。基準に満たないクリエイターは切り捨てられた形ですが、一方で良質なコンテンツを生み出すクリエイターにはしっかり稼いでもらいたいと思っているようです。
Googleは、YouTubeクリエイターとの情報共有コミュニティチャンネルCreator Insiderの動画を通じて、「スキップ出来ない広告」をすべてのYouTubeパートナープログラム参加者が利用可能になったと発表しました。
従来の動画広告は5秒ほどカウントダウンが行われたあと、視聴者がスキップ可能となっていました。ただし、この場合クリエイター側には広告収入は入らないとのこと。
これに対し、スキップ出来ない広告は広告を観終わるまで動画の続きを再生できないもの。これまで一部のクリエイターのみが利用可能で、最長30秒となっていましたが、利用者拡大に伴い、最長で15秒(日本の場合)に短縮されています。スキップ不可広告は、クリエイターに確実に広告費が入るほか、広告主がより多くの費用をかける傾向があるのだそうです。
クリエイターによっては収益化が捗る内容なものの、視聴者側からするとスキップ出来ない、邪魔な広告が増えると感じるはず。よほど続きを観たいと思うもの以外、広告表示とともに他の動画に移る、再生をやめてしまう割合も増えると予想できます。
このため、一時的にはスキップ出来ない広告が増えるかもしれませんが、視聴時間や収益が減少するクリエイターはもとの広告に戻し、最終的には妥当なラインで落ち着くと考えられます。
Engadget 日本版からの転載。