フリークエンシーとは?リーチとの違いや設定する際のポイントを解説

フリークエンシーという言葉について、聞いたことはあっても正確な意味はわからないという人は多いのではないでしょうか?

この記事では、ウェブ広告やテレビCMにおいてのフリークエンシーの意味や、フリークエンシーとリーチとの違い、設定する際のポイントをご紹介します。

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フリークエンシーの意味とは?

フリークエンシーとは、基本的に「ユーザーが広告に触れた回数や頻度」のことを指します。しかし、多彩な広告方法がある現在、一口に「フリークエンシー」と言っても、媒体ごとにその算出方法は異なります。ここでは、ウェブ広告とテレビCMを例に、それぞれの違いを見ていきましょう。

ウェブ広告のフリークエンシー

ウェブ広告でのフリークエンシーは、「1人のユーザーが特定の広告に接触した回数や頻度」のことを意味します。ウェブサイトやSNSを閲覧していると、同じ広告が複数回出てくることがあるでしょう。一定期間に同じ広告が同じユーザーに表示される回数をカウントしたものが、フリークエンシーです。

ウェブ広告でのフリークエンシーは、インプレッション数(表示回数)やクリック数で計測されます。フリークエンシーを多く設定すると1人のユーザーに同じ広告が表示される回数が増え、少なく設定すると表示される回数が減ります。

テレビCMのフリークエンシー

テレビCMのフリークエンシーは、「1人の視聴者が特定のCMに接触した回数」を指します。

テレビCMのフリークエンシーを計測するための指標として用いられるのが、「GRP(Gross Rating Point/延べ視聴率)」です。GRPは、次のように計算されます。

番組全体の視聴率(%)×放送されたCMの本数(本)

このGRPを、リーチと呼ばれる広告に接触したユーザー数で割ることで、「1人の視聴者が特定のCMに接触した回数の平均値」を求めることができます。

平均フリークエンシー(回)=GRP(%)÷リーチ

概算ではありますが、フリークエンシーによって、同じ視聴者が1つのCMに何回接触したかの目安を知ることができるのです。 

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フリークエンシーとリーチは何が違う?

フリークエンシーと並んで使われる言葉に「リーチ」があります。リーチは、「広告に接触したユーザー数」のことを指します。

フリークエンシーは「1つの広告が1人のユーザーにどれくらい届いたか」がわかるのに対し、リーチは「1つの広告がどれくらいの人に届いたか」が把握できます。フリークエンシーは「広告を見た回数」、リーチは「広告を見た人数」と考えると、理解しやすくなるでしょう。

計測する対象 把握できること
フリークエンシー ユーザーが広告に接触した回数や頻度 どれくらい深く届いているか
リーチ 広告に接触したユーザー数 どれくらい広く届いているか

フリークエンシーは適切に設定することが重要

フリークエンシーは「多ければ多いほどいい」と錯覚しがちですが、そうではありません。ウェブ広告を見て「またこの広告か」と思った経験がある人は多いでしょう。広告が表示される回数が多すぎると、かえってユーザーに不快感を抱かせてしまうのです。

とはいえ、表示回数が少なすぎると今度は獲得したいユーザーにまで広告が届かず、潜在的な顧客を逃してしまう可能性があります。広告の内容やターゲットによって、適切なフリークエンシーを設定する必要があるのです。

フリークエンシーを設定する際に知っておきたいポイント

ここからは、フリークエンシーを設定するにあたって知っておきたいポイントをご紹介します。ウェブ広告で「新商品や新サービスの認知を広げたい」と考える場合は、フリークエンシーを多めに設定することをおすすめします。人は、広告が1回表示されただけでは、なかなか商品のことを覚えられません。認知してもらうためには、複数回同じ広告を見てもらう必要があるのです。

具体的な数値は、広告配信後のCV(商品購入や会員登録など、成果の指標となる数字)やCPA数値(CV1件あたりのコスト)を元に、都度テストをしながら調整していきましょう。

また、テレビCMでのフリークエンシーの設定では、出稿数はターゲットがテレビを見ている時間帯を定め、ピンポイントでフリークエンシーが高くなるように設定するのが基本です。

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フリークエンシーキャップを利用して広告のムダ打ちを防ぐ

フリークエンシーを考えるにあたって知っておきたいのが、「フリークエンシーキャップ」です。フリークエンシーキャップとは、1ユーザーへの広告表示回数に制限をかける機能のことです。

例えば、キャンペーンを打つ際、「ユーザーに広告が表示される回数は1週間で10回まで」と設定します。そうすると、1週間に満たなくとも、10回広告が表示された時点でユーザーにはもうその広告は表示されなくなるのです。

この機能を使うことで、過剰な広告表示を防ぎ、ユーザーに対して適切なフリークエンシーを保つことができます。また、必要以上に広告を表示する必要がなくなるため、コスト削減にもつながります。

フリークエンシーキャップの種類

フリークエンシーキャップにはいくつか種類があります。

代表的な以下の3つを押さえておきましょう。

  • 回数の制限…1ユーザーに対して◯回まで表示する
  • 期間の制限…1ユーザーに対して1日/1週間/1ヵ月ヶ月に◯回表示する
  • 階層の制限…広告出稿先によって異なる

階層の制限については、代表的な検索エンジンであるYahoo!とGoogleを例に、フリークエンシーキャップの設定方法を説明します。

Yahoo!の階層制限

Yahoo!の場合は、「キャンペーン」「広告グループ」「広告」の各単位下で表示されるように設定できます。

フリークエンシー

例えば、「キャンペーン」で設定すると、キャンペーンの階下にある広告はすべてカウントされます。つまり、「広告1」「広告2」のようにそれぞれ別の広告であっても同じキャンペーンに属している場合には、表示カウントが進むのです。

一方、キャンペーンを選択せず、「広告グループ」で設定すると、その広告グループの階下にある広告がフリークエンシーキャップの対象になります。「広告グループA」「広告グループB」と複数の広告グループがあった場合、トータルではなく、A・Bそれぞれでカウントされるということです。

Googleの階層制限

Googleの場合は、期間と回数のラベルをつけることで、対象や頻度の設定を行うことができます。

ここで気を付けたいのが、複数のラベルがついていた場合「もっとも制限の厳しいラベルが適用される」という点です。例えば、「1日1回表示」と「1週間で10回表示」という制限が同じ広告に設定されていた場合、期間の制限が厳しい前者が適用されるようになります。

最適なフリークエンシーを把握しよう

最適なフリークエンシーがわかっていると、商品やサービスを効率よく宣伝することができます。自社広告にとって適切な数値を導き出し、効率のいい広告戦略を立てていきましょう。

なお、ナイルでは大手広告代理店と提携し、テレビCM支援を行っています。効果が出ないCMを出稿し続けることがないように、ナイルが広告代理店との交渉をお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

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