Kindleの電子書籍リーダーを保有する人は、友達とお気に入りの本や引用した文章をFacebookメッセンジャー、WhatsApp、テキストメッセージといったモバイルのメッセージアプリでやりとりできるようになる。今回の変更は、FacebookやTwitterのような大きいソーシャルメディアプラットフォームを使用するより、個人間でのシェアが友人とやりとりする方法として好まれるというトレンドを示している。
FacebookやTwitterなどで引用文や本のレコメンドをシェアする機能は既にあったが、Amazon Kindleのシニアバイスプレジデントを務めるRuss Grandinettiは、今回のリリースで「完璧な本の引用文でも、ユーザーのソーシャルネットワーク全体にシェアするのに最適であるとは限らない」と説明した。
Kindleで本を読む人の中にも、この追加機能を活用できる人はいるだろう。例えば読書グループは、プライベートの共有機能があることで、メッセージアプリやメールで、現在読み進めている本に関し、仲間とより深い話をすることができる。それに加えユーザーは、Facebookのステータスをアップデートするのではなく、その本を本当に楽しめると思う友人にだけ、個人的なメッセージでオススメの本を伝えることができる。
特定の友人に本をレコメンドする以外にも、文章の引用やハイライトのシェア機能のアップグレードが行われ、Android用のKindleですぐに利用できる。Kindleの電子書籍リーダーや、他の端末への対応は、これから年内に行う予定であると同社は伝えた。
シェア機能の拡張の他に、本のレコメンドや文章の引用を受け取ったユーザーが本を即座に読み始めるための機能を追加したとAmazonは伝えている。これは、ウェブでの記事や動画のリンクと同様の仕組みだ。シェア情報を受け取ったユーザーは、モバイル、タブレット、パソコンのブラウザから無料で本のプレビューにアクセスすることができる。ユーザーはそれを読むのにサインアップしたり、アカウントにサインイン、あるいはアプリをインストールしたりする必要もない。
後者の機能は些細なアップグレードのように思うかもしれないが、このようにソーシャル上のシェアからコンテンツにアクセスして読み始める過程での障害を取り除くことは、長期的に見るとAmazonにとってソーシャルでシェアを受け取った人をより多くKindleのカスタマーに転換することにつながるだろう。
どのようにこの機能を使うか興味があるなら、Amazonが用意したDivergent、The Book Thief、The Hobbitのサンプルから、今すぐ試してみることができる。
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