パブリック、あるいはセミパブリックなプロジェクトのメッセージプラットフォームにSlackを使用すべき理由は複数ある。オープンソースのプロジェクトでも、地域コミュニティーのプロジェクトでも、趣味が共通する人とのプロジェクトでも構わない。コミュニティーが大きくなるほど、チャットの履歴を際限なく遡って検索できれば良いのにと思うことが増えるだろう。
Slackの無料版では、1万メッセージまでしかアーカイブすることができない。年間80ドルを払えば高額なSaaSとしてSlackを使用することはできる。そこでSlackArchiveを紹介しよう。これは、全てのメッセージを無料でアーカイブすることができるサービスだ。
SlackArchiveは、基本的にSlackに加えることができるボットだ。ArchiveBotという名前で、このボットがチャンネルの中のやりとりをチャットのアーカイブとして保存する。
アーカイブはSlackのウェブサイトからアクセスすることができる。Slackと同じように、複数のチャンネルを横断的に検索し、探している情報を僅かな時間で見つけることができる。また、特定のメッセージにパーマリンクを作ることもできる。
また、SlackArchiveはボットであるため、検索をSlackで直接クエリすることができる。いくつかのボットコマンドを入力することで、ウィンドウを移動せずとも検索結果を得ることができる。
そもそもなぜSlackArchiveを利用すべきなのだろうか?多くのパブリックプロジェクト、例えばオープンソースプロジェクトはやりとりのために掲示板、Google Groups、IRCなどを使用してきた。メッセージの掲示板やGoogle Groupsは検索するには良いインターフェイスではあるが、Slackのように瞬時に直接メッセージがやりとりできるものではない。
ユーザーは違うプロジェクトでもSlackを利用したいと考えている。すでに仕事でSlackを使って同僚とコミュニケーションを取っているのだ。Slackを他のプロジェクトでも使用するのは自然な流れだろう。
SlackArchiveは非公開のチャット履歴には対応していない。Slackのプレミアムプランとぶつかるのを避けるためだ。このサービスは公開プロジェクト専用のものだ。私はこのサービスが年季の入ったフォーラムに取って代わるようになるのではないかと見ている。
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