Twitterがヘイト・暴言を理由に英国の右派コメンテーターのアカウントを凍結

Twitter(ツイッター)は、物議を醸している右派コメンテーターであるKatie Hopkins(ケイティー・ホプキンズ)氏のアカウントを一時的に凍結したことを認めた。BBCによっていち早く報じられた。

MailOnlineの元コラムニストで、LBCラジオのプレゼンターであるホプキンズ氏はソーシャルメディアを使いこなしており、10年近く前からTwitterを利用している。同氏は極右傾倒の、自由主義を追いやるような考えを広めるためにTwitterを使っている。定期的に反移民や反イスラム感情をツイートし、いまや白人の英国人が少数派として差別されていると主張してきた。

ホプキンズ氏のどのツイートによってTwitterが最終的に凍結の決断を下すことにつながったのかは不明だが、同氏は最近、黒人で英国人ラッパーのStormzy(ストームジー)氏をターゲットにした一連の口汚い言葉をツイートしていた。

アカウント一時凍結を認めるTechCrunchへの声明で、Twitterは以下のように述べている。

Twitterの安全性を維持することは我々にとって最優先事項であり、Twitterでは暴言やハラスメントは許されません。我々のルールに反したアカウントに対しては強制措置を取ります。この対象には、ヘイト行為ポリシー違反や暴言行為ポリシー違反が含まれます。これらポリシーはサービスを利用する全員に適用されます。

この記事執筆時点で、ホプキンズ氏のアカウントはまだ閲覧できるが、彼女のツイートは1つを残してすべて削除された。

ホプキンズ氏自身が、彼女のツイートの大半を削除したのかどうかは明らかではない。Twitterは、全ツイート削除の選択肢を提供するサードパーティーのサービスを含め、ユーザーが自身のツイートをいつでも削除できるとしている。

ホプキンズ氏のフィードにある閲覧できない2つのツイートには、Twitter’s rules(ツイッターのルール)違反により「閲覧できません」とある。

残る閲覧可能なツイートは、人種的ヘイトをあおるとしてホプキンズ氏を非難する他のユーザーのリツイートだ。そこには、ホプキンズ氏がストームジー氏に対して発した一連の暴言が含まれるツイートのスクリーンショットが載っている。

ツイッターでのホプキンズ氏の自己紹介では、自身を「Milo’s Mum(Miloのママ)」と称し、Milo Yiannopoulos(ミロ・イアノポウロス)氏に言及している。彼は議論を巻き起こしてきたもう1人の右派人物だ。Ghostbusters出演女優Leslie Jones(レスリー・ジョーンズ)氏に嫌がらせをするようフォロワーを煽動し、2016年にTwitterから永久追放された。

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(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

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