[筆者: Pankaj Mishra]
インドのBitcoin取引所が、同国の銀行行政当局〔==中央銀行〕が仮想通貨のセキュリティと経済面でのリスクを警告したため、自主的に閉鎖している。インド準備銀行(Reserve Bank of India, RBI)はこれまで、中国が取引所の取り締まりを開始してこの仮想通貨の人気をおとしめたときですら、Bitcoinについて沈黙していた。
インドの、小さいが成長しているBitcoinコミュニティが最初のカンファレンスを開催し、国の銀行当局にこの仮想通貨を認めるようアピールしてから1週間後にRBIは、Bitcoinのユーザは監督官庁からの許認可を取得していない、と声明した。そしてそのために、Bitcoinと関わる者はリスクを負うことになった。RBIは、次のように言ったのだ:
いくつかの司法管区において、Bitcoinなどの仮想通貨の利用をめぐる不法行為が報告されている。このようなピアツーピアの匿名/偽名のシステムは取引相手に関する情報が不在のため、ユーザは、意図せずして、マネーロンダリングやテロ行為への資金提供を禁じている法律(AML/CFT)に違反することがありえる。
しかしながらRBIの上記の声明は、Bitcoinの取引行為がはらむ違法性の可能性については触れているが、取引を行うこと自体も違法とみなされるのかついては、このままでは不明である。
今月の初めに本誌が報じたように、インドではBitcoinの取引所がこのところ増加しており、そして同国のおよそ1000名のBitcoinコミュニティは、それが合法的な商行為であることの承認を求めているのだ。
Bitcoinと国内通貨との交換サービスを提供しているBuysellBitco.inは、すでに業務を停止した。BuysellBitco.inのファウンダMahim Guptaは以前、彼の毎月の取引総額が約20万ドルだ、と述べたが、今回の件に関してはコメントを得られなかった。そのほかのBitcoinトレーダーたちも、RBIの声明で自らの法的立場が危うくなったと感じているのか、取材に応じてくれなかった。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))