パワードスーツ「Guardian XO」の市場投入でSarcoが42億円を調達

新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行は、企業の自動化を前向きにさせ、ロボティクスへの投資の強力な触媒になっていることがわかった。ユタ州を拠点とするSarcos Robotics(サーコス・ロボティクス)も、その傾向を少しだけ支えているが、自動化で大量の労働者を追放することはせず、今いる人間の労働力を強化するようデザインされたテクノロジーを提供する。

米国時間9月1日、このパワードスーツのメーカーはRotor Capital主導によるシリーズC投資で4000万ドル(約42億4000万円)を調達した。以前からの投資家も大量の追加資金を投入している。申し込みが殺到した今回のラウンドは、2015年に防衛関連事業の大手Raytheon(レイセオン)から独立して以来調達してきた5610万ドル(約59億4000万円)に可算される。

1980年代初頭に創設されたSarcosは、長年にわたりDARPA(米国防高等研究計画局)の助成金を獲得し続けていた。2020年1月のCESでは、Delta(デルタ)がSarcosと提携して90kgを楽に持ち上げられるこのパワードスーツを地上作業員用に導入する発表した。

Sarcosは、今回の資金をGuardian XOを完全な市販品として仕上げる作業に充てると話している。バッテリー駆動式のこのシステムは、2021年中の発売を予定。すでに予約注文の受け付けが始まっている。Sarcosは、数ある産業用パワードスーツのメーカーの1つだ。他にはRewalk(リウォーク)、Ekso(エクソ)、SuitX(スートゥエックス)、それに自動車メーカーの本田技研工業などがある。

画像クレジット:Sarcos Robotics

調査会社ABI Reserchが見積もりによるとこの種のデバイスの市場規模は、次の10年間で115億ドル(約1兆2200億円)を超えると広報資料にはある。

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(翻訳:金井哲夫)

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TechCrunch Japan

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