YouTube TVがチャンネル追加とともに大幅値上げ

テレビ離れを促すコードカッティングサービスが、価格に関して元のテレビと似通ってきた。

ここ数カ月のHulu Live、DirecTV NOWの値上げに続き、今度はYouTube TVが月々10~15ドルという大幅値上げを計画している。ただし、GoogleとDiscoveryの提携のおかげで、値上げとともに新しいコンテンツもやってくる。

月額35ドルを払っている早くからの会員も、月額40ドルを払っている最近からの会員も、これからは月額50ドルを払ってこのライブやオンデマンド番組を複数デバイスで見られるテレビサービスを利用することになる。

提携によって新たに加わったのは、Discovery Channel、HGTV、Food Network、TLC、Investigation Discovery、Animal Planet、Travel Channel、およびMotorTrendの8チャンネルだ。Oprah Winfrey Networkも今年中に加わる予定で、これはこのメディア王が最近Appleと提携したことを考えると注目に値する。

昨年YouTube TVは、TNT、Adult Swim、TBS、CNN、Cartoon Networkなど多くのチャンネルを追加し、料金に5ドルを上乗せしたが、既存メンバーは月額35ドルのままだった。今回はそれと異なり、月額49.99ドルの標準価格が全ユーザーに適用されるが、既存ユーザーは5月13日以降の請求期間から新料金になる。Apple経由で支払っている利用者は54.99ドル払わなくてはならない。

見るあてもない新しいチャンネルのために余分なお金を払いたくない人はどうするのか?おそらく、こうしたコードカッティングサービスが初めて登場する前の不満な状態に戻るだけだろう。

Comcastから客を奪う方法は山ほどあるはずだが、主要ネットワークと契約を結ぶたびに価格を一様に上げるだげなら、この会社は未来の顧客に対して魅力のない提案をしていることになる。面白いことにGoogleは、アラカルト・プレミアム・パッケージの1つとしてユーザーがEPIXを追加できるようにしているが、ほかの新チャンネルについてはこの選択肢を与えていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nettflix、米国ユーザーの料金を値上げ。一番人気のプランが月額13ドルに

Netflixは米国ユーザーの月額利用料金を改定する。これは同サービスがスタートした12年前以来最大の値上げになる。

利用する視聴プランによって、値上げ幅は13~18%になる。一番人気のプラン(HDストリーミングを最大2台同時利用)の料金は月額10.99ドルから12.99ドルに上がる。同時視聴可能1台のプランは月額8.99ドル、4台のプランは15.99ドルにそれぞれ上がる。

「われわれは適宜料金を変更している。これはメンバーの利益のために、すばらしいエンターテイメントとNetflix体験全体の改善に投資するためだ」と同社は声明で語った。

Netflixは昨年最上位プランを値上げしたが、最低価格のプランは月額7.99ドルで据え置いた。このため今日の発表は、2010年にこのプランが導入されて以来初めての値上げになる。

値上げはいつからか? 厳密なタイミングは請求サイクルによるが、変更はすぐに有効になるらしい。価格変更はNetflixが米ドルで請求している中南米・カリブ海市場にも適用されるが、メキシコとブラジルは対象外だ。

Netflixがオリジナルコンテンツの拡大を続ける資金を確保するために、料金値上げは避けられないと見られていた。一方で、Disney、AT&T/WarnerMedia、NBCUniversalらも競合するサービスを次々と提供し始めている。これは、各社がNetflixにコンテンツをライセンスすることへの関心が低くなること、またライセンスする場合には高額を要求するであろうことを意味している。

同時に、Netflixの国内市場はほぼ飽和状態にあることから、値上げは米国ユーザーの離脱を促すリスクも高める(大きな成長機会は海外にあると見られている)。

ウォール街はこのニュースに好意的反応を示しており、東海岸時刻10:15 amのNetflix株は5.8%高となっている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook