Alcatraz AIは企業バッジを置き換えるFace ID的システムを開発中

Alcatraz AIをご紹介しよう。このスタートアップは企業に備えられたすべてのバッジリーダーを、彼らの開発したFace ID的カメラシステムで置き換えようとしている。Alcatraz(アルカトラズ)は顔を認識する複数のセンサーを統合し、ドアを手軽に解錠することができるシステムだ。

考えてみれば、携帯電話に指紋認証センサーが搭載されている時代に、皆がオフィスの出入りにプラスチックバッジを使っているのは奇妙な話である。確かに、セキュリティの高い建物では指紋と虹彩のスキャナが利用されている。しかしそれは、多くの場合に、あまりにも多大な面倒を引き起こす。

まず、皆がランチ休憩から帰ってきたときに、もし全員が指をセンサーの上に置かなければならないとしたら、オフィスの前に行列ができてしまうことだろう。第二に、新入社員を採用した際に、そのバイオメトリック情報をシステムに追加する必要があるが、これは大企業にとっては面倒な手続となる可能性がある。

Alcatraz AIは、顔認証を使って、より速いバッジ相当の体験を提供することを約束する。まず新入社員は、入社時に物理的なバッジも貸与される。そのバッジを使用した最初の数回で、Alcatraz AIは将来利用するモデルを生成するために、新入社員の顔をスキャンする。そして暫く使った後では、もうそのバッジはオフィスの中に置きっぱなしにして構わない。

同社は、3Dマッピング用に従来のRGBセンサーと赤外線センサーの両者を含む、3つの異なるセンサーが搭載されたカスタムハードウェアを開発した。顧客が初期費用を支払うと、Alcatraz AIが、そのバッジ/フェイスハイブリッドリーダーをインストールする。そして企業はその後、プラットフォーム使用料として年会費を支払う。

Alcatraz AIを採用した会社は、各種分析やリアルタイムの通知を受け取りつつ、他者のあとにくっついた不正入場を検出することも可能だ。もし誰かが秘密研究室に入ることを想定されていない場合、Alcatraz AIはそこに入ることを許可された誰かの後にくっつくことで侵入しようとしている人物を検出することができる。

ここでのアイデアは、利用のためのライセンスコストは、企業が守衛に支払っている金額を下回るはずだということだ。このスタートアップは、Hardware Club、Ray Stata、JCI Ventures、Ruvento Ventures、Hemi Venturesから、600万ドル(約6.7億円)近くを調達した。

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(翻訳:sako)