認証サービスのAuth0が不正認証について学べるアニメをYouTubeで公開、伝説のスーパーヴィットリオとAuth0が活躍!?

認証サービスのAuth0が不正認証について学べるアニメをYouTubeで公開、「伝説のスーパーヴィットリオ〜Auth0で不正ログインから世界を救う!」認証ソリューションを提供するAuth0(オースゼロ)は9月2日、不正認証について学べる約6分の短編アニメ「伝説のスーパーヴィットリオ〜Auth0で不正ログインから世界を救う!」をYouTubeで公開した。

ある企業のEC部門(と思われる)に勤務するナナは、「エンジニアの屍の上に作り上げた」セキュリティシステムを擁するはずが、突然の不正アクセス事件に見舞われる。そこへ、伝説のヒーロー、スーパーヴィットリオが登場し、セキュリティーと不正アクセスについて講釈すると、Auth0の導入を薦めるという内容。専門用語がガンガン出てくるので、楽しく学べるかどうかは微妙なところだが、素人にもセキュリティーの大筋はわかる。初心者は、多要素認証の3要素(知識・所持・生体)だけでも覚えておくといいだろう。

スーパーヴィットリオのモデルは、Auth0の認証アーキテクト責任者のヴィットーリオ・ベルトッチ(Vittorio Bertocci)氏。「堅苦しく捉えず、まずは動画を見て笑っていただけると幸甚に存じます」と同氏は話している。

Auth0は、創業者のユーへニオ・ペース氏とマティアス・ウォロスキー氏の出会いからAuth0の立ち上げ、プラットフォーム開発の経緯をマンガ化した電子書籍「マンガでわかる!Auth0誕生の秘密とは」を2020年11月に無償公開している。なかなか洒落っ気のある会社のようだ。こうなると、次を期待してしまう!?認証サービスのAuth0が不正認証について学べるアニメをYouTubeで公開、「伝説のスーパーヴィットリオ〜Auth0で不正ログインから世界を救う!」

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

東京大学 大学院情報学環 渡邉英徳研究室は7月26日、ユーカリヤ(Eukarya)と共同で汎用的WebGISプラットフォーム「Re:Earth」(リアース)を開発し、オープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHub上で公開したと発表した。ライセンスは「Apache License 2.0」。行動規範(Code of Conducts)も公開している

また成果報告イベントとして、「最新Web技術による拡張可能なWebGIS「Re:Earth」OSS化イベント」が開催予定となっている(オンラインのみ。Zoom利用)。開催期日は8月10日19時〜21時。Re:Earthの解説、エンジニア・非エンジニア向けハンズオンセッションが実施される。申し込みは、こちら

Re:Earthの特徴

  • 実用性「ノンコードによる情報のマッピング」:Re:Earthは、専門技術なしでも扱うことができ、独自のウェブアプリの公開が可能。情報の作成や更新・公開設定などをエンジニアに依頼したり、難しいプログラミングを行う必要はない。物語性のある「ストーリーテリング」タイプのビジュアライゼーションも、コーディングなしに実現できるという
  • 独自性・新規性「様々な分野に対応できるプラグインシステム」:、最先端のウェブ技術を用いたプラグインシステムを実装しており、様々な分析や可視化がプラグインにより柔軟に対応できる。また、プラグインシステムにより、クライアントがノンエンジニアであっても管理・運用可能なシステムを実現
  • 実用性・新規性「柔軟なウィジェット配置システム」:デジタルアースをベースとして、統計グラフや時系列などの表現を柔軟なウィジェット配置システムによって実現できる。ウィジェットは、ドラッグ&ドロップ操作で直感的に配置可能。スマートフォンでの表示もサポート
東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

統計グラフや時系列などの表現を柔軟なウィジェット配置システムによって実現できる。ウィジェットは、ドラッグ&ドロップ操作で直感的に配置可能

Re:Earthは、フィジカル空間の情報をバーチャル空間に再現する「デジタルツイン」の基盤となるWebGISプラットフォーム。WebGISは、ネット上で利用可能な地理情報システム(GIS)を指す。東大渡邉英徳研究室は、そのソースコードを様々な分野で自由に活用可能にするためにOSSとして公開した。

同研究室は、これまで「Google Earth」や「Cesium」などのデジタルアースを用いて平和活動・企業間取引・震災・文化財な様々な分野のデータをバーチャル空間に分析・可視化する研究を行っており、これまでの研究で得た知見を多くの人たちに提供するウェブプラットフォーム化を目指して、ユーカリヤと共同でRe:Earthを開発したという。

Re:Earthの目標としては、「複雑・大規模化する地理空間(フィジカル空間)データの手軽な活用環境の提供」「地理空間データの管理・分析・可視化のための汎用WebGISの実現」「多様な分野に向けたプラグイン開発による機能拡張」の3点が挙げられている。

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

南アルプス市ふるさと〇〇博物館(東京大学渡邉英徳研究室制作、ユーカリヤ技術協力)

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

経営危機自治体(ユーカリヤ制作、東京大学渡邉英徳監修)

Re:Earthは、最新のウェブ技術を用いて開発されており、これまでウェブブラウザーでは実現が困難だった本格的なGIS環境を、インストール不要でどこからでも手軽に利用可能。また今回OSS化したことにより、本体・プラグインの開発者を含む、世界各国のエンジニアとワールドワイドなOSSコミュニティを形成する計画を進めるという。

なおRe:Earthは、以下技術を用いているほか、今後AWSを含む、対応する外部サービスを拡張する予定。

東京大学が「デジタルツイン」構築向けWebGISプラットフォーム「Re:Earth」をオープンソースとして公開

  • フロントエンド:React・TypeScript・Cesium・Resium(生産性向上・高品質なUI開発)
  • バックエンド:Go(高生産性・高速実行・高ポータビリティ)
  • API:GraphQL(高効率・スキーマドリブンな通信)
  • クラウド関連:Docker・Google Cloud Storage(保守管理コスト削減・スケーラブル)
  • DBMS:MongoDB(高速で高い柔軟性を持つNoSQLデータベース)
  • 認証:Auth0(IDaaS)
  • フロントエンドのプラグイン実行環境:WebAssembly+QuickJS(安全高速なJavaScriptの実行)

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:WebGIS(用語)Cesium(製品・サービス)デジタルツイン(用語)東京大学(用語)日本(国・地域)

クラウドアイデンティティ管理のOktaが同業のスタートアップAuth0を約7000億円で買収

アイデンティティ管理のOktaは米国時間3月3日、取引終了後に決算報告を発表し、また、同社はクラウドアイデンティティスタートアップのAuth0を65億ドル(約7020億円)の巨額で買収することも公表した。Auth0は2020年の7月にSalesforce Venturesのリードで1億2000万ドル(約130億円)を調達したときの評価額が19億2000万ドル(約2070億円)だった

Auth0によりOktaはクラウドアイデンティティ企業を取得して、開発者がアプリケーションにアイデンティティ管理を埋め込めるようにする。同社のアイデンティティプラットフォームにとってそれは、新しい次元が加わることになる。Oktaの共同創業者でCEOのTodd McKinnon(トッド・マッキノン)氏によると、買収によって彼の企業はアイデンティティの分野をさらに広くカバーできることになり、また同時にアイデンティティが、インフラストラクチャや、コラボレーション、CRMなどのエンタープライズソフトウェアと並ぶファーストクラスのクラウドカテゴリーに格上げされることになる。

「アイデンティティも、クラウドソフトウェアの主要カテゴリーであるべきだ。アイデンティティがそうなるには、ワークフォースやカスタマーなどすべてのユースケースをカバーしなければならない。私たちのプロダクトは、伝統的にワークフォース(従業員対象)だが、新たにカスタマー(一般ユーザー対象)にもなる」とマッキノン氏はいう。

カスタマーの場合は、それは単に企業の認証システムではなくて、顧客がOkta、Auth0をバックエンドで使ってユーザーをプラットフォームに登録する。買収によりこの両方をカバーできることをマッキノン氏は喜んでいる。

Auth0の共同創業者でCEOのEugenio Pace(エウジェニオ・ペース)氏は、彼の企業とOktaとの合併がアイデンティティ管理分野における強力な組み合わせであり、これは誇張ではないと念を押し、次のように述べている。「両者が一緒になって、顧客のワークフォースとカスタマー両方のアイデンティティソリューションを提供することには、他に類のないスピードと単純性とセキュリティと信頼性とスケーラビリティがある。両者が力を合わせれば、顧客はイノベーションを加速でき、至るところで消費者と企業と従業員たちの要求に応じられるようになる」。

ペース氏と共同創業者のMatias Woloski(マティアス・ウォロスキ)氏はともにMicrosoftに在籍し、2013年にAuth0を立ち上げた。マッキノン氏は、Auth0が社員数800名の大企業である点を指摘する。2021年の売上は、2億ドル(約220億円)と予想されている。

「彼らには、柔軟性に富みAPI駆動のサービスと、開発者が求める拡張性とカスタマイズ性のある優れたデベロッパーツールを開発してきたという自負がある。思いつきでではなく、最初からの体質としてその能力がある」とマッキノン氏は考えている。

マッキノン氏によると一部重複する顧客もあるが、お互いにとって新しい顧客も多いため、それぞれに対してAuth0、Oktaを売っていくことができるという。両社の組み合わせはアイデンティティ管理のフルコースを提供できるものだと、という。

Auth0のデベロッパー重視の姿勢は、本誌のZack Whittakerが2019年に書いた記事にも現れている。

「再投資と高成長の維持を優先しているため、利益は計上しない。しかし、効率は日に日に良くなっている。顧客の獲得も、彼らへのサービスも、設計のアップデートと実装もすべて効率を上げている」。

Oktaの下で、Auth0はどう変わるのだろうか。マッキノン氏は、統合の進め方は数カ月かけて検討するが、Auth0はOktaの中の独立のユニットのように操業を続けると述べている。Auth0のユーザーは、ほっとするだろう。しかも同氏によると、2人の創業者は数年前からの仲なので、お互いに信頼関係があるとのことだ。

この間、Oktaの四半期も好調で、前年同期比で40%増の2億3470ドル(約220億円)の売上を計上したが、ウォール街はこの買収を歓迎せず、時間外で株価は6.9%下がった。

Auth0は2013年に創業され、これまで3億ドル(約320億円)ほど調達している。主な投資家はSalesforce Venturesに加え、Sapphire VenturesやBessemer Venture PartnersそしてMeritech Capital Partnersなどだ。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:OktaAuth0買収

画像クレジット:Ron Miller/TechCrunch

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(文:Ron Miller、翻訳:Hiroshi Iwatani)