女性医療スタートアップのCelmatixと23andMeが、不任の原因遺伝子を共同研究

40 weeks pregnant

何十万年も前から、人間は遺伝システムの中で人間を作ってきたを考えると、遺伝子の中に人間の赤ちゃんを作る能力を阻止するものがあるというのは、反進化論的に思える。しかし、ある種の遺伝子がやっていることは、まさにそれであり、女性医療のスタートアップ、 Celmatixと、現在彼らと共同研究している23andMeは、その理由を見極めたいと思っている。

Celmatixは、一定のデータポイントに基づき、当て推量でなく妊娠する方法を研究しているが、そのデータは不妊に関する注目すべきデータを発見する可能性を秘めている。ファウンダーのPiraye Yurttas Beimは、何世代も受け継がれてきた休眠遺伝子が、新たな理由で不任の原因になっているかもしれないと言う ― 多くの女性が出産をかつてない期間遅らせているためだ。

「そこから全く新しい種類の要因が生まれる」とBeimはTechCrunchに語った。彼女は、高齢女性の妊娠に影響を与える子宮内膜症や卵子数の減少といった様々な要因についてスラスラと語った。「われわれは、これまで経験したことのない領域にいる」と彼女は言う。

しかし、遺伝に関してその領域の大部分は未知である。15~44歳の女性の約12%が妊娠、あるいは出産予定日まで赤ちゃんを身ごもることに問題を抱えているとCDCは報告している。生殖能力の問題がすべて女性の子宮に起因するものではないが ― すべてが遺伝的要因でもない ― 研究が進むにつれ、不明点は解消されていくだろう。

23andMeは、今後Celmatixを手助けする良きパートナーになるに違いない。消費者向け遺伝子企業である同社は、長年にもわたりわれわれの唾液サンプルから膨大な量のデータを集めてきた。その中には、Celmaticの研究者が女性の不任原因を解明するためのデータがあるかもしれない。

この協力によって、早期スクリーニングテストの開発も可能になるだろう。こうしたテストは、産婦人科医が女性の卵巣機能の早期減退リスクを判定するのに役立つ。卵巣機能は、不妊だけでなく広範囲な健康問題に関わっている。

23andMeにとってのメリットは何か?Celmatixは、生殖に関連する遺伝バイオマーカーを既に5200種類発見したと言っている ― 23andMeは将来同社のプラットフォームでその情報を研究者と共有することができる。あるいはFDAが認めれば消費者とも。

「Celmatixは、6年間にわたり世界トップクラスの不妊治療センターと協力して、不任治療の診断に劇的な影響を与える新種の遺伝バイオマーカーを検査、検証、発見してきた」とBeimは言った。「この協力によって、23andMeの研究コミュニティー優れた取り組みを活用して、さらにこのプロジェクト加速することができる」

The FDAは昨年9月に、23andMeがキャリアステータス情報を顧客に提供することを許可し、そこには36種類の疾病の情報が含まれていた。現在同社は、唾液サンプルを提供した消費者にそのデータを提供している。新たな不妊治療情報が一般に公開されるかどうかは、まだわかっていない。23andMeは、「将来消費者に提供する医療関連情報についてFDAと検討する」予定だと話している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook