家入一真氏率いるキメラ、記事のエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」提供開始

CAMPFIRE代表取締役を務める家入一真氏が率いるキメラは1月28日、記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」を提供する米Chartbeatとパートナーシップ契約を締結し、国内総合代理として営業活動とサポート業務を開始すると発表した。

Chartbeatは、記事コンテンツ1つごとに読者のエンゲージメントを可視化して分析ができるツールだ。アクセスしたデバイスの種別やTwitterなどのSNSにおける記事への反応を調べたり、「新規」「再訪問」「ロイヤルユーザー」と読者をロイヤリティの度合いによって分けて行動パターンを分析する機能などがある。Chartbeatの主な機能は以下の通りだ。

  • Real-Time: アクセス状況を数秒ごとのリアルタイムで表示
  • Historical:過去のアクセス状況を分析
  • Reports:サイト、セクション、著者単位でレポートを出力
  • Advanced Queries:「毎週」など、さまざまな条件を指定してレポート出力
  • Heads Up Display:計測データを記事ページに重ね合わせて表示
  • Headline Testing:記事一覧ページのエンゲージメントを最適化するテスト機能
  • Big Board:大型ディスプレイ向けの指標表示モード
  • Mobile App:リアルタイムのアクセス状況を確認できるスマホアプリ

キメラはプレスリリースの中で、「ページビューを増やして広告収入を伸ばすという従来のモデルから、記事コンテンツを核としたイベント開催、コミュニティー作り、有料購読などメディアビジネスの収益モデルが変化しつつある。今後は質の高い記事コンテンツを提供し、ロイヤリティの高いユーザーをいかに囲い込めるかが重要になる」と、記事コンテンツのエンゲージメント分析の重要性についてコメントした。

キメラは2015年2月の創業。キメラは2015年2月の創業。同年8月にはEast VEnturesなどから約1億円の資金調達を実施し、9月にはクラウドHRサービス「Talentio」を買収して事業再生を行うなどの事業を営んでいた。

Chartbeatが$15.5Mを調達してパブリッシャーを広告の“可視性”の問題から救うツールを発表

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Webのアクセス分析を提供するChartBeatが、この前の資金調達ラウンドで1550万ドルを獲得し、そのお金はパブリッシャーたちが広告ビジネスを改善するためのサービスに使われる、と発表した。

最近Interactive Advertising Bureau(IAB)は、広告が実際に見られていることの定義として、その広告の50%以上が少なくとも1秒間表示されていること、とした。このスタンダードによると、多くのサイトが在庫を失うことになるだろう、とCEOのTony Haileは言う。今回の資金獲得と並行して同社は、もっと動的な広告配置によりパブリッシャーの広告収入を増すためのツールを、二種発表した。

最初のツールは、誰かがページにエンゲージしていることを判定する。誰かがページをスクロールしたり、ページ内を動き回っている状態のことだ。その信号により、人がそのページに注意を払っていること、ひいては広告にエンゲージしていることが分かる。そのページ上の広告が一定時間見られたら次の広告に入れ替えられるから、パブリッシャーがページ上でサーブできる在庫の量が増える。

Haileはこう言う: “広告が一定時間見られていることが分かるから、そのデータは広告主にとっても役に立つ。またパブリッシャーには、どのページにビジターの注視が集まっているかが分かる。これからは、人びとの注視を集めているエンゲージ力の強いサイトが、広告収入でも成功するサイトだ。注視が集まれば集まるほど、より多くの広告をサーブでき、万々歳だ”。

Chartbeat_2015_Line Item Tracker_Overview

ChartBeatのもうひとつのツールは、パブリッシャーが、どの見出しがベストかをテストできる見出し(headline, ヘッドライン)最適化ツールだ。ただしそれは、いわゆる”clickbait”(クリックベイト, クリックを誘う餌)のような、きわどい見出しを奨励するものではない。このツールは多くのトラフィックが集まる見出しを良い見出しと見なし、そんなページはユーザのエンゲージメントも高くて、パブリッシャーの広告収入に貢献する、と言えるのだ。

“今では、ページに多くのトラフィックが集まることよりも、集まったトラフィックのエンゲージ率の高いことが重視される”、とHaileは言う。“一つのページのエンゲージメントを15秒以上にすることができたら、広告の可視性も倍になる。しかもそれは、コンテンツの作者や編集者がコントロールできる。IABの新しい定義が普及すれば、広告の価値はクリック数ではなくエンゲージメントで決まることになる”。

今回の資金調達でChartbeatの調達総額は、3100万ドルになった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa