Amazonが発表したAWS DeepLensは、開発者のためのAIカメラだ

本日(米国時間11月29日)のAWS re:Invent基調講演で、少し驚くような発表があった。コンテナの話や奇妙な音楽に散りばめられたそのイベントの中で、AmazonがAWS DeepLensカメラを発表したのだ。このデバイスは、Googleが最近発表したClipsカメラと同様に働き、AIを活用してより良い撮影を行う。だがAmazonのカメラがユニークな点は、開発者をターゲットに絞っているということだ。

Amazonによれば、このビデオカメラは、AI、IoT、サーバーレスコンピューティングといった、Amazonの様々なAIへの取り組みに対応する開発者たちの、開発速度を上げるようにデザインされているということだ。Amazonはまた、このカメラが開発者たちに、AWS GreengrassとAWS Lambdaサービスを使ったアプリケーションを作りたい気持ちを起こさせることをも望んでいる。

このハードウェアが、Googleが数ヶ月前に披露したClipsよりも、少々野暮ったいのは驚くようなことではないが、4つのHDMIと2つのUSBポート、そしてデュアルバンドWiFiといった豊富な接続性は備えている。インテルAtomプロセッサと8GBのRAMを搭載し、Ubuntu(Linux)が実行されている。カメラは1080pの撮影が可能で、特に素晴らしいというわけではないが、いずれにせよこれは開発者用デバイスなのだ。

ここで最も興味深いのは、顔や犬猫や、ホットドッグのような無生物など、あらゆる種類の画像認識を行うように事前に訓練されたモデルが含まれているということだ、と同社は説明する。AWSは、それらのテクノロジを活用するためのオンラインテンプレートを提供している。これは開発者たちが、事前に整えられた様々な機能をもつプロジェクトとプラグインを元に、開発を始めることができるという意味で、とても親切な仕掛けだ。

DeepLensは今日から注文が可能だ。同社は本日のイベントの中で開発者たちに、ハードウェアのデモを行う予定である。価格は249ドルだ。Clipsと同じ価格であるのは偶然ではあるまい。

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(翻訳:Sako)