英国のオーディオストリーミングプラットホームのMixcloudが不正アクセスにより2000万のユーザーアカウントを流出させ、データが闇サイトで売りに出された。闇サイトの売り手はデータの一部をTechCrunchに見せ「本物であることを確認しろ」と伝えてきた。事件が起きたのは11月の初めだ。
データにはユーザー名とメールアドレスとパスワードが含まれていたが、パスワードはSHA-2のアルゴリズムで暗号化されていて解読はほとんど不可能だ。データにはそのほか、ユーザーの登録日付時刻と最前のログイン日付時刻、登録した場所の国名、IPアドレス、プロフィールの写真のリンクが含まれていた。
TechCrunchでは、データの一部のメールアドレスを同サイトのユーザー登録機能を使って調べた結果、本物であることを確認した。盗まれたデータの総量はわかっていない。その売り手によると2000万件というが、闇サイト上では2100万と書かれている。しかしTechCrunchが調べたデータからは、2200万に達するとも思われる。データは4000ドルないし約0.5ビットコインで売られている。その闇サイトのリンクをここに載せるのは控える。
Mixcloudは昨年、メディアを対象する投資企業であるWndrCoから1150万ドルを調達した。その投資ラウンドはハリウッドのメディア事業者であるJeffrey Katzenberg(ジェフリー・カッツェンバーグ)氏がリードした。
このところ著名企業の不正アクセスが相次いでいるが、これはその中でも最新の事件だ。盗んだデータを売っているのは同じ闇サイトで、スニーカーや衣料品のオンラインストアであるStockXへの不正アクセスについてもTechCrunchに警告してきた。StockXは当初、システムアップデートのための全顧客のパスワードリセットしたと表明していたが、その後ハッキングされたことを認めて400万件あまりのデータが流出したことを明らかにした。TechCrunchは盗まれたデータの一部を入手した。
Mixcloudのプレス用メールアドレスへ問い合わせたが、メールは宛先不明で戻ってきた。同社のPR代理店に問い合わせたところ、すでにMixcloudとは契約していないとのことだった。MixcloudのスポークスパーソンであるLisa Roolant(リサ・ルーラント)氏はコメントを差し控えた。
ロンドンの企業なので、Mixcloudは英国とヨーロッパのデータ保護規則に従う。ヨーロッパのGDPRの規則に違反すると、年商の最大4%を罰金として払わなければならない。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)