災害時の通報をクラウドソースで効率化するHelp Me Help, Microsoft Imagine Cupの合衆国代表に

Help Me Helpは、災害など緊急時における通報者の、状況把握を助ける。このサービスはクラウドソースの情報とスマートフォンアプリとWebサービスを結びつけて、専門家や一般市民が地図にリアルタイムでマークを入れたり写真を添付したりして、停電が起きている地域や、損壊した構造物、火災、道路上の障害物などの危険箇所が分かるようにする。

Help Me Helpは、ハワイ大学の学生グループが開発した。彼らが Poli’Ahuと呼ぶこのプロジェクトは、来週ロシアのサンクトペテルブルグで行われるMicrosoft主催学生テクノロジコンペImagine Cupに、合衆国を代表する作品として出場する。

このプロジェクトは最初の構想では、国立公園などハワイ各地における侵入種の状況を調べることが目的だった。Help Me HelpのMike Purvisは先月、このプロジェクトはもっと多様な問題に応用できることをすぐに悟った、と述べた。

このサービスは緊急時通報者が状況を理解し、災害時などにより効率的な通報ができるようにする、とチームは信じている。Civil Defense in Hawaiiなどの防災機関は、これと類似のことを紙の地図と磁石とホワイトボードなどを使って行っている。しかし現状の災害情報は往々にして断片的で、その配布メディアの形式もまちまちだ、とチームは言う。

Help Me Helpは、モバイルアプリのほかに、Twitterから情報を集めてそのデータベースに放り込むことができる。ご存じのようにTwitter上のツイートは、情報の提供者による更新が容易にできる。

このサービスは、顧客のニーズや状況に合わせてカスタマイズすることを考えている。たとえば、情報の提供を任意の一般市民でなく、特定のスタッフや職員などに限定したい場合もあるだろう。

Imagine Cup 2013

Help Me Helpは来週のImagine Cupファイナルでプレゼンされる。主催のMicrosoftと共催者たちは計約100万ドルの賞金を用意している。参加国は69か国、授賞式は7月8日にDoctor WhoのMatt Smithがホストを務めて行われる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))