お勧めベビーフードからエンジニア探しまで、働くママ向けSNSのHeyMamaが約2億円調達

携帯電話に費やす時間がどんどん長く、そして仕事はより忙しく、暮らしがさらに不可抗力的になるにつれ、他人と個人的なつながりを持つのは難しくなっている。HeyMamaはそれを変えたいと考えている。

プレミアムなソーシャルネットワークであるHeyMamaはズバリ、他人とつながったり、会話したり、人から学んだりする機会を探している働く母親のためのものだ。HeyMamaは米国時間1月29日、200万ドル(約2億円)を調達したシードファンディングのクローズを発表した。投資家には、HeyMamaのプレ投資メンバーだったRebecca Minkoff(レベッカ・ミンコフ)氏、 Kori Estrada(コーリ・エストラダ)氏、Kathryn Moos(キャスリン・モース)氏、Janna Meyrowitz Tuner(ジャナ・メイロウィッツ・ターナー)氏、Divya Gugnani(ディヴィヤ・ググナー二)氏、Alison Wyatt(アリスン・ワイアット)氏、Sari Azout(サリ・アゾウト)、Kymberly Marciano(キンバリー・マルシアーノ)氏、Karen Cahn(カレン・チャン)氏が名を連ね、Keith Billing(キース・ビリング)氏も本ラウンドに参加した。

HeyMamaにはいくつかの事業の柱があるが、最も重要なものがプラットフォームそのものだ。このプレミアムなプラットフォームでは、メンバーがフォーラムに投稿したり、「Tech Moms(テクノロジーママ)」「シングルマザー」「資金調達中ママ」といったグループに参加して会話したりできる。そしておそらく最も大事なのは、全メンバーがHeyMama会員データベースにアクセスして、他のメンバーをよく知ったり直接電子メールを送ったりできることだろう。

興味深いことに、バリュープロポジションという点においてHeyMamaはハイブリッッド的だ。母親たちはHeyMamaでおすすめのベビーフードについて尋ねたり、自分の会社で働いてくれるエンジニアを探したりといったことが同じセッションでできる。創業者のKatya Libin(カティヤ・リビン)氏とAmri Kibbler(アムリ・キブラー)氏は、多くの会員が専門的な目的、あるいは個人的な目的でレコメンデーションを探していると話す。

別の事業の柱としてはHeyMamaイベントがある。同社は全米11都市でイベントを開催し、ブランド提携で収入を得ている。例えば、Lincoln Motor Companyが2020メンターシップイベントシリーズのスポンサーだ。

リビン氏はオフラインの要素は多くの母親が参加する要因となっていると指摘する。というのも、直接顔を合わせる方法が他にないからだ。またおまけとして、HeyMamaでは面白いプロダクトやサービスで割引が受けられる。

会員の85%が口コミでネットワークに参加すると同社は話す。新規ユーザーが実際に申し込むと、HeyMamaのスタッフが入会を認めるか調査する。申し込みを受け入れる率はおおよそ85%とのことだ。同社は、他のメンバーにサポートを求めるだけでなくサポートを提供できる新規メンバーを優先する。

会費は月35ドル(約3800円)もしくは年349ドル(約3万8000円)だ。同社は正確な会員数について明らかにしなかったが、「何千人もの」会員がプラットフォームを利用していると話した。

HeyMamaは実際には、ソーシャルメディアアカウント、そしてオンラインマガジンという形で2014年に登場した。働く母親が最善のかたちで扱われていないことを認識し、2017年にプレミアムなソーシャルネットワークを事業の中心に据えた。

「このコミュニティは互いにサポートし合おうという野心的な女性のためのものだ」とキブラー氏は話した。「こうした女性たちは驚くほど多忙で、HeyMamaではあらゆるものについての吟味されたレコメンデーションを提供したりもらったりできる。またメンバーはそうしたレスポンスが自分と同じような女性が提供するものということを知っている」

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(翻訳:Mizoguchi)