株式評価損は14.4億円、メルカリがロンドンの子会社を精算

メルカリは12月18日に開催された取締役会において、英国子会社のMercari EuropeとMerpayを解散し清算することを決議した。解散の理由としては、「期待する水準の事業の確立には至らなかったため」とのこと。なお、赤字が続いている米国を含むグローバル市場においては、マーケットプレイス関連事業の拡大に取り組んでいくという。

Mercari Europeは英国ロンドンを拠点として2015年11月に設立。2016年9月期に約4900万円(34万4000ポンド)、2017年6月期には約5億(354万7000ポンド)、2018年6月期には約10億(730万8000ポンド)と経常損失額が増加していたことから、今回の決定に至ったようだ。売り上げは2016年と2017年は計上されておらず、2018年6月期で約42万円(3000ポンド)だった。

欧州版メルカリのUI

Merpayも英国ロンドンに2016年4月に設立され、2017年6月期に約4000万円(28万7000ポンド)、2018年6月期に約4700万円(32万9000ポンド)の経常損失を出していた。売上は2018年6月期のみの計上で約14万2000円(1000ポンド)だった。

メリカリ本体には、拠点閉鎖に伴う諸費用などで概算2億円前後の費用が2019年6月期、または2020年6月期の連結決算で発生する見込みとのこと。

また同社はこれまでに、Mercari Europeに係る関係会社株式評価損を合計約13.5億円、Merpayに係る関係会社株式評価損を合計約0.9億円と認識しており、当該損失は、2019年6月期以降に税務上認容され、当社の連結及び単体の法人税などの金額が軽減される見通しだ。