ダイソンがデスク用ライトとパーソナル扇風機を新発売

Dysonは非常に特殊な方法で物事を進める。この英国メーカーが作る超高品質製品が目指している世界では価格は問題ではない。同社の製品を使うことは、初めてスポーツカーを運転するのと少し似ている。一体だれがそんな大金を払うのかまるで想像できない。実際試してみるまでは。

うまい具合に、今週同社は3種類の新製品を試す機会を一部の報道関係者に与えてくれた。同社曰く、従来型の宣伝はあまり行わないため、口コミとレビューで評判が広まることを期待している。そんなわけで、デモンストレーションの意図は、各製品を支える思想や開発プロセスをわれわれに紹介することだった。

新発表されたのは、新しい製品ライン2つと、おなじみの製品の新型が1つ。Cyclone V11は昨年のV10コードレス掃除機の改訂版だ。私はV10を少し使ったことがあり、そのパワー(スポーツカーのアナロジーが当てはまる)にまんまと魅せられた(使い続けるだけの魅力はあったが、400~500ドル払うことをお勧めするほどではない)。

昨年のモデルはさまざまな表面を掃除することに関してよい仕事をする。あのいまいましいペットの毛さえも片づけてくれる。すばやく掃除ができるしスイッチを押した時の反応もよい。ただしバッテリーはまったくだめなので、V11が改善したというのを期待したい。

新モデルには、バッテリーを節約するEconoモード、掃除する面に合わせる自動調整機能など3つのモードがある。バッテリー自身も大きくて堅牢になったので、うまくいけば1回の充電で40分くらい使えるはずだ。さらに、タンクにディスプレイが内蔵され、バッテリー残量を見たり、掃除機のよくあるトラブルの解決方法を教えてくれる。

パーソナル・エアピュリファイヤーのCool Meは、同社のピュリファイアーシステムを小さなフォームファクターに収めたものだ(ちょっとヒューマノイドに似ている)。小さな部屋や、デスクやベッドサイドなどで自分だけにスポットで風を送りたい人には優れた選択肢だ。音は静かだが、眠りを誘うのに十分なホワイトノイズがでる。

風の流れる方向を手動で調節する。これは少々奇異に感じる。顔に直接風を送るものを触る前には手を洗うのを忘れないほうがいいだろう。

Lightcycleは、まさにDyson製らしいデスクランプだ。大きい。我が家のデスクトップに置くには大きすぎる。しかし、完全調節可能なアームと時刻にあわせたホワイトバランスなどのセッティングは実にすばらしい。Dysonはこうも言っている。

現在地の自然光に合わせる機能にはいろいろな利点がありますが、ランプの輝度や色温度が経年劣化すると、調整能力がなくなります。Dysonの技術者はLEDの過熱をヒートパイプ技術で解決しました。真空密封された銅パイプが熱を放出します。内部では少量の水が蒸発し、凝縮するとともに熱を拡散したあと毛細管現象によってLEDに戻ります。これによってエネルギー不要のノンストップな冷却サイクルが実現しました。これは照明の輝度と品質が60年間維持されることを意味しています。

価格はといえば、みなさんの予想通り非常に高価だ。掃除機は600ドルから、エアピュリファイヤーは350ドル、ライトは600~900ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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