これがTechCrunch編集スタッフが愛用するキーボード

キーボードほどパーソナルなものはあまりない。しかし、リモートワークのガイドでは見過ごされることが多い。こんなに選択肢があるのになぜ標準装備のキーボードを使うのか?本記事ではTechCrunchの編集スタッフが使っているキーボードをご紹介していく。退屈なものも、USキーボード以外のものもある……、そしてどれも少々汚れている。

ホコリやこびりつきやその他汚れ全般についてはご容赦いただきたい。キーボードというものは無作法で掃除がしにくく、それでも私たちはキーボードが写真に耐えられるようできるだけのことはした。私はエアーダスターを2缶使ったが、それでもキーボードは幼稚園の砂場のように見える。

なお、この記事にスポンサードはないし、キーボードが売れてもTechCrunchには何も入らない。記事ただ、自分たちの道具を見せたかっただけだ。

Danny Crichton(ダニー・クライトン)

画像クレジット:Danny Crichton

国境を超えての仕事は過酷だ。言語を超えてはなおさらだ。だから外国語キーボード(私のは韓国語)を使えることは神のめぐみだ。それは、コンピューターを使って20年経った今もキーの位置を知らないかのように雨だれ式にタイプしているからかもししれない。

では、みなさんも外国語キーボードを買うべきか?いえいえとんでもない。とりわけ外国で買うものではない、私がソウルの海外特派員だったときにやったように。なぜなら保証は全世界では通用しないらしいから。もう1つ、私の最後の「スペースホワイト」キーボードの「E」はついに壊れ(運悪く英語のEと同じくらい韓国語のㄷ/ㄸ は頻繁に出てくる)、合衆国内で外国語キーボードの個別キーを特注するようには世界ができていなかった。

そこで私は新しくスペースグレイのキーボードを買った。そしてAppleは、韓国語キーボードのEキーのホワイトの交換品を見つけられなかったので、私にタダでキーボードをくれた、なぜならAppleは親切だから。というわけで、今、私はグレイの韓国語キーボードを2台持っている。1つはデスクの上に、もう1つは私が今タイプしているものをうっかり壊してしまったときのためにクローゼットの中で待っている。外国語キーボードを買ってはいけない。実際、そもそもキーボードを買うべきではない。もちろんライターになるべきではない。Clubhouse(クラブハウス)のルームで叫ぶだけにして、次のポストテキストの世紀に移動しよう。

Devin Coldewey(デヴィン・コールドウェイ)

画像クレジット:Devin Coldewey

私はこのVarmilo (ヴァーミロ)V87M テンキーなしPBTキーキャップ付きCherry(チェリー)赤軸キーボードをつい最近買ったところだ。すばらしくしっかりした感触で非常に心地よくタイプできて、かつて使っていたちゃちなキーボードより重厚な音がする。ただし、メディアキーの配置は気に入らない。

これの前には、漆黒のDucky One前面刻字版を使っていて、そちらのほうがずっと良かった。しかし私はCherry黒軸を注文し、使ってみたら私には合わなかった。少々余分な力が必要で、途中に「引っかかり」のようなものを感じて体が受けつけなかった。それでもDIPスイッチで調整したりメディアキーをプログラミングするのはDIY的感覚で好きだったが、誰にでもお薦めできるものではないことがわかった。

Varmiloの感触と造りを、Duckyのキーキャップや柔軟なカスタマイズとDas Keyboard 4のメディアコントロールやかわいらしいボリュームホイールを全部組み合わせられればいいのだが。しかし今私は、特許が切れて市場が開放されたノンCherryスイッチに惹かれている。誰かスイッチのサンプルを送ってくれ!

Romain Dillet(ロメイン・ディレット)

画像クレジット:Romain Dillet

こちらが私の退屈なAppleキーボード。フランス語バージョンなのでQWERTYキーボードだけの人生を送ってきた人には少々奇妙に見えるだろう。しっかり働き、信頼性も高く、何時間でもタイプしていられる。何よりも重要なのは、存在が気にならず書くことに専念できることだ。

Lucas Matney(ルーカス・マトニー)

画像クレジット:Lucas Matney

AppleがワイヤレスのスペースグレイMagic Keyboard(テンキー付き)を149ドル(日本では税別1万4800円)で売っていて、同じ製品のシルバーが129ドル(税別1万2800円)なのは、企業価値2兆2000万ドル(約213兆6000億円)の会社として少々奇異に感じるが、おそらく私のような世間知らずをだましてダークグレイの色彩に余計な20ドル(約2140円)を払わせている事実こそが、驚くべき成功を収めた理由なのだろう。

ここ数年、Appleは一部ハードウェアのエントリー価格設定が保守的だが、その機器で使うアクセサリーの価格も釣り上げ始めた。他のIT機器とマッチした外部キーボードを欲しいという私の願望はApple以上に状況を語っているが、Tim(ティム・クックCEO)よ、本当に私から20ドル多くもらう必要ある?

Darrell Etherington(ダレル・エザリントン)

画像クレジット:Darrell Etherington

Keychron K3 Ultra-slim(キークロン・K3ウルトラスリム)メカニカルキーボードは、小さな底面積と薄型デザインの恩恵をすべて享受しながら、もっと大きなキーボードの満足感あるタイピングアクションを維持している。ホワイトまたはRGBのバックライトに、Gateron MechanicalまたはKeychron自身のオプティカルスイッチを選べ、タイピング感触のソフトさ、クリック感、抵抗感などの好みに応じてさまざまなオプションがある。

Taylor Hatmaker(テイラー・ハットメーカー)

画像クレジット:Taylor Hatmaker

このキーボードは2021年2月に新しいPCを自作した時に買った。私は仕事では主にAppleキーボードを使い、ゲームにはPS4コントローラーを使うので、このキーボードはあまり使っていない。ところが数週間前、生まれて初めてメインのキーボードにコーヒーをこぼしてしまった。予備に持っていたLogitech K380を使おうとしたが、かなり新しいものであるにもかかわらずいくつかのキーがキーキー音を発したので、頭がおかしくなった。

というわけで、美しいとしかいいようのないレインボーカラーのCooler Master SK622を私の日常キーボードにすることになった。これが初めてのメカニカルキーボードだ!青軸を選んだのは赤軸の感触が好きになれないからだが、この音に慣れるのは少々大変だ。たぶん理想的には茶軸がいいのだろう!でも感触は非常によく、(私のように)タイピングが非常に速いけれども非常に変てこ、なぜなら正しい方法を習ったことがない、という者にとってもすばらしい。

Natasha Lomas(ナターシャ・ロマス)

画像クレジット:Natasha Lomas

仕事で使っている道具について語ることはあまりない……。きれいに掃除していることを除いては。白さは今となってはAppleの望む鮮明さではない。「S」キーの刻字はある理由により少々すり減っている。それ以外、不満はない。私はMBP(MacBook Pro)ノートパソコンのキーボードに依存するのを止めなくてはならなかった。なぜなら欠陥がひどかったからだ(「B」と「N」のキーが効かなかったり、2重にタイプされたりとキーボードルーレットのようだった)。バッテリも十分長持ちする。充電するにはAppleの高すぎるアダプターを探す必要があるが。

不満が1つあった。しばらく使っているとBluetooth接続が不安定になり、CAPS Lockキーを押したとき理由もなくMBPが死のクルクルを始める。キーボードのBluetoothをオフ / オンすると元にもどるようだ。

Matt Burns(マット・バーンズ)

画像クレジット:Matt Burns

これはHappy Hacking Keyboard Professional 2(ハッピーハッキングキーボード・プロフェッショナル2)with a partial set of custom keycaps。そう、小さなキーボードにしては長い名前だ。完璧ではないが、大のお気に入りだ。ご心配なく、テンキーとメディアコントロールもある。ファンクションキー(これがキモ)経由で利用する。

ほとんどのキーボードより長い歴史があるHappy Hacking Keyboardは、元々UNIXプログラマー向けに作られた。私にとって小さなサイズはタイピングに最適で、キーは最新式スイッチのおかげですばらしい感触だ。このキーボードはTopre(東プレ)の静電容量キースイッチを使用し、メカニカルスイッチの感触とメンブレン方式の反応の代さを兼ね備えている。その結果は軽快なクリック音と最初はしっかり最後は柔らかいキータッチだ。

このキーボードには、ワイヤレス接続や静かなキースイッチを採用した新型がいくつかある。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:キーボードレビュー

画像クレジット:Darrell Etherington / Darrell Etherington

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(文:Matt Burns、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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