ファッションとテクノロジの合体が進んでいる。今ではいろんな企業が、テクノロジを利用して独自のファッションブランドを構築しようとしている。
このほどシリーズAで750万ドルを獲得したBucketFeetの場合は、作品を発表する機会を求めているいろんなアーチストの作品を利用して、靴の新しいブランドを作っている。ふつうのeコマースと違うのは、同社は自分のスタジオやポップアップショップがあるだけでなく、製品をNordstromやBloomingdale’s、Lord & Taylorなどの物理店でも買えることだ。
世界中のアーチストがBucketFeetのアーチストを志願でき、選ばれた作品がBucketFeetの靴にプリントされる。製造と販売はすべてBucketFeetが行い、アーチストは頭金250ドル以上をもらえる。歩合は売れた靴一足につき1ドル、初期ロットは約1000足だ。BucketFeetの協同ファウンダRaaja Nemaniによると、初期ロットは売り切れることが多いので、アーチストは採用された1作品につき、最低でも1250ドルもらえる確率が高い。
Nemaniによると、これまで1作品でアーチストが獲得した額の最高は2万ドルだった。
BucketFeetはNemaniが2008年に金融業界から足を洗って世界旅行をしているときに発想した。彼はそのとき、友だちのアーチストで写真家のアルゼンチン人Aaron Firesteinから一足の靴をもらったのだが、それは白のConverseの上にFiresteinがスプレイペイントで絵を描いたものだった。その後Nemaniは旅先の至るところで、その靴のことを聞かれた。
“彼らは靴のブランドを知りたがったのではなくて、その靴の背後にあるストーリーに興味があったのだ”、とNemaniは言う。
その後二人は、2011年の春にシカゴでBucketFeetを立ち上げた。アーチストたちのネットワークはどんどん拡大し、今ではほぼ12000名の登録アーチストが、自分の作品が靴にプリントされる機会を待っている。
BucketFeetは作品を選ぶ過程にソーシャルメディアを利用している。だいたい一人のアーチストにソーシャルメディア上のフォロワーが2000人おり、全体ではBucketFeetのアーチストに24000万あまりのフォロワーがいる。彼/彼女らが気に入った作品はリツイートなどで広まるから、いわばアーチストたちはBucketFeetの靴の、“売り込み大使”のような役を演ずることになる。それにまた、どういう層に気に入られたか、というマーケティング上の情報も無理なく得られる。
BucketFeetはこれまで合計1330万ドルの資金を調達し、最新のシリーズA 750万ドルはJumpstart Venturesがリードし、Yunsan、Gordon Segal、Crate & Barrelの創業者らが投資に参加した。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))